ベランダの補修にかかる費用は、約3~50万円です。
では実際に、ベランダの補修の目安は、何を基準にして判断したらよいのでしょうか。
補修目安の判断基準として、ベランダの塗膜の浮きやひび割れなどが考えられますが、詳しい説明やほかの判断基準もわかりやすく解説しています!
ベランダは洗濯物を干したり、人によっては天気が良い日にはベランダで読書や、食事をしたりと様々な使い方ができます。
様々な活用方法があるベランダだからこそ、定期的にメンテナンスを行い、劣化を防ぐことが必要です。
定期的な補修を行うことで、雨漏りを防いだり、シロアリの発生を食い止めたりすることができます。
この記事では、さらに補修する上での注意点や補修内容と詳しい費用、実際にeリフォームで行った施工事例などを写真付きで紹介しています!
ベランダ防水の役割と種類

初めに、ベランダ防水の役割と、防水加工の種類について説明します。
ベランダ防水の役割
ベランダ防水の役割は、材質の劣化や腐敗、カビ、錆びなどを防止することです。
ベランダの防水が正常に機能していないと、雨漏りや二次被害の原因となります。
では実際にベランダの防水加工はどのようなものが用いられているのか、みてみましょう。
ベランダ防水の種類
- FRP防水加工
繊維消化プラスチック(Fiber Reinforced Plasticの略)
ガラス繊維が含まれている繊維状のものです。
FRPを敷いて上から樹脂を塗り、最後にトップコートを塗ることで、建物への雨水の侵入を防ぎます。
耐用年数は約10~15年で、5年に1度はトップコートの塗り替えが必要です。 - ウレタン防水
ウレタン樹脂という液状のものです。
このウレタン樹脂を塗り重ねることで、建物への雨水の侵入を防ぎます。
ウレタン防水は液状であることから、凹凸の多い場所でも、防水加工を行うことができます。
耐用年数は約10~15年で、5年に1度はメンテナンスが必要です。 - シート防水
塩化ビニールや合成ゴムでできているシート状のものです。
このシートを防水したい場所に敷くことで、建物への雨水の侵入を防ぎます。
シート防水は敷いて使用するため、凹凸の多い場所には不向きですが、屋上など平らな面が多い場所には適しています。
耐用年数は約10~20年で、5年に1度はメンテナンスが必要です。
ベランダ補修時期の目安

普段ベランダに出た時に、毎回傷んでいるところを確認している人はいないと思います。
しかし、ベランダは常に太陽光の紫外線や雨風、砂や雪、海岸地域では潮風など負担がかかっています。
補修時期の目安を知っておくことで、ベランダからの雨漏りを未然に防ぐこともできますので、補修範囲が広くならないうちに確認をしておきましょう。
塗膜の浮き・膨れ


ベランダの床や壁に使用されている、下地と塗膜の間に発生した水蒸気や付着した雨水が浸透することが原因です。
ほかにも、塗膜の樹脂成分が太陽光や雨などによって劣化し、手で触ると塗膜粒子が手のひらに付いて白くなる白亜化(チョーキング)が起こります。
ひび割れ

ベランダの床や壁の材質の劣化や、地震などによる負荷によって生じたひび割れから、雨水が侵入することで雨漏りの原因となります。
変色

ベランダの壁や床の一部の変色は、太陽光の紫外線や熱、雨風などが原因で起こるものです。
変色が起こった部分の塗料を長期間放置することで、内部の下地にも影響して、劣化に繋がります。
また塗料の光沢や、色の彩度も落ちるので、見た目の美しさを保てなくなります。
木材や金属部の剥がれ・錆び

ベランダで使用している木材や、金属部分がはがれることで、そこから雨水が侵入して、腐敗や錆びの原因となります。
腐敗や錆びを長期間放置することで、空洞が発生し雨漏りやシロアリの発生に繋がるため注意が必要です。
ベランダ補修の注意点

ベランダの補修を行う上で、増設もしたいと考えている方もいると思います。
せっかく増設したベランダが違法建築になったいた!なんて悲しいですよね…。
増設を検討している方は、事前に確認しておきましょう!
ベランダ増設では、建ぺい率と容積率に注意!
建ぺい率:敷地面積に対する建築面積(建坪)の割合
容積率:敷地面積に対する建物の各階の床面積の割合
参考文献:建築学院「建築士基本テキスト らくらく建築塾2021年版」,建築学院,2021年3月,P.432,436
ベランダの増設では、建築確認が必要な場合もある
ベランダの増設前に、違法建築にならないように、建築確認を受けなければいけない場合があります。
<建築確認が必要なケース>
10㎡を超える増改築
全国どこでも
都市計画地域と準都市計画地域の両区域+準景観地域も含む
10㎡以下の増改築
防火・準防火地域の場合
参考文献:建築学院「建築士基本テキスト らくらく建築塾2021年版」,建築学院,2021年3月,P.451~452
ベランダ補修の内容と費用の目安
ベランダの補修費用の目安について、補修内容別に紹介をしていきます。
ベランダ防水の修理

- 修理内容
-
防水層の修理、ひび割れの修理、トップコートの塗り替え、ベランダ床の全面的なFRP防水加工など
- 修理費用
-
約3~50万円
手すりの修理

- 修理内容
-
目地部分のシーリング処理、木材や金属の取り替えなど
- 修理費用
-
約5~15万円
ベランダの屋根の修理

- 修理内容
-
ベランダの屋根の張り替え
- 修理費用
-
約5~20万円
ベランダ補修の施工事例をみてみよう
実際にeリフォームで行った施工事例を2つ紹介します。
施工事例1|神奈川県大和市 H様


施工日数:2日
修理内容:ベランダ床のFRP防水加工
修理費用:30万円
施工事例2|神奈川県小田原市 T様


施工日数:2日
修理内容:ベランダ床のFRP防水加工
修理費用:24万円
まとめ

ベランダの傷んでいる部分は、放置しておくと雨漏りやシロアリの発生の原因など、二次被害につながる恐れがあるため、早めの補修が大切です。
しかし、なかなかご自身では施工が必要なのかが判断しにくいかと思いますので、eリフォームでは、無料で現地調査も行っております。
ベランダの補修は、補修内容や補修範囲によって費用が異なるため、少しでも気になる点、不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください!
またベランダとバルコニーの違いについて、以下の記事で説明をしていますので、ぜひそちらの記事も参考にしていただけると幸いです。

最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。
