- バルコニーで洗濯物を干していたら小さいひび割れを見つけた
- ベランダやバルコニーは何でひび割れるの?
- ベランダやバルコニーのひび割れってDIYで修理できる?
- バルコニー床面のひび割れって修理費用はどのくらい?
- ベランダやバルコニーのひび割れって自然に直る?
そんなお悩みはありませんか?
ベランダやバルコニーの床面にある”小さなひび割れ”放置すると、雨漏りや床の崩落などに繋がります。
劣化が進むと、カビが発生し、アレルギーや肺炎など健康被害のリスクがあります。
また、ベランダやバルコニーで一度ひび割れてしまった床面が“自然に直ることはありません。”
小さいひび割れであれば市販のコーキング剤でDIYすることが可能です。
修理費用は、ベランダやバルコニーの劣化状況により変わるため、劣化の現状を正しく把握することが重要です
今回は、”ベランダやバルコニーの床面ひび割れはなぜ起こるのか?原因や対処法、費用やDIYについて“徹底解説します。
ベランダ防水とは?

ベランダ防水とは、ベランダやバルコニーの床に防水材を敷いて、防水層を形成し、雨漏りや湿気による劣化を防ぐ防水工事のことです。
屋外のため紫外線が当たりやすく、雨風に晒されているため、ベランダやバルコニーの床面は劣化がしやすい過酷な環境です。
ベランダやバルコニーに防水機能が無かった場合、すぐに雨漏りをしてしまい床の崩落や建物の倒壊に繋がる可能性があります。
日々、快適な生活を送るために、ベランダ防水はとても重要だといえます。
ベランダ防水工事の種類を比較
ベランダ防水工事の種類を比較紹介します。
FRP防水 | ウレタン防水 | シート防水 | |
---|---|---|---|
臭い | (独特な刺激臭) | スチレン臭ウレタン特有の臭い | 接着剤の臭い程度 |
継ぎ目 | なし | なし | あり |
工法 | 通気緩衝工法 | 密着工法機械固定工法 | 密着工法|
トップコート | 必要 | 必要 | シートの種類による |
耐用年数 | 約10~20年 | 約10~15年 | 約13年~20年 |
施工に向いている場所 | 狭いベランダや バルコニー | 広い面積 複雑な形状 | 広い場所、屋上 |
ベランダやバルコニーのひび割れは、なぜ起きる?

ベランダやバルコニーのひび割れ原因は以下の通りです。
- 紫外線や摩擦による経年劣化
- 地震によるひび割れ
- ベランダやバルコニーの床面や排水溝の掃除不足
ベランダやバルコニーは、屋外で雨風や紫外線に晒されているため、経年劣化がしやすい箇所です。
また、日本は自然災害の多い国であるため、地震の影響でひび割れしているケースも少なくありません。
そして、ベランダやバルコニーの床面やドレン(排水溝)清掃を怠ることも、床面がひび割れる原因です。
ドレン(排水溝)に落ち葉やゴミが溜まっていると、排水できず雨水が流れなくなります。
水捌けが悪いとコケや雑草の原因になり、トップコートも痛んでしまい表面が剥がれたりひび割れてしまう原因になります。
ベランダやバルコニーをこまめに清掃することで、劣化を遅らせることができます。
ベランダやバルコニーのひび割れを放置するとどうなる?対処法は?
ベランダやバルコニーのひび割れを放置すると、次のように劣化が進みます。
1、トップコートに小さいひび割れや剥がれ

表面のトップコートに、小さいひび割れや剥がれが発生したら、劣化の初期症状です。
この段階であれば、トップコートの塗り替えで対処することが可能です。
トップコートの塗り替えについて、こちらの記事で詳しく紹介しています。

2、防水層が劣化

トップコートが剥がれたまま放置してしまうと、防水層がむき出しの状態になってしまいます。
防水層がむき出しになってしまうと、紫外線や摩擦によりどんどん劣化が進みます。
この状態で気づいた場合は、すぐに防水層の再施工を検討しましょう。
雨漏りの一歩手前の状況なので、“なるべく早めに防水層の再施工をおすすめします”
3、雨漏り発生

防水層が劣化した状態を放置すると、屋内まで浸水が進み、ついに雨漏りや腐食が発生します。
雨漏りを放置すると、とても危険です。
雨漏り箇所の床面が崩落したり、天井が落下する危険性があります。
また、カビやシロアリの発生により、アレルギーや喘息など健康被害を引き起こしてしまうリスクもあり危険です。
雨漏りしてしまった際の修理費用や応急処置方法について、こちらの記事で紹介しています。

ベランダやバルコニーのひび割れはDIYできる?

表面の小さなひび割れであれば、DIYできる場合があります。
建築物や工作物の隙間を埋める際に使用する”コーキング剤(シーリング剤)”を使ってひび割れを埋める方法です。
コーキング剤は、防水性や気密性を高めるために使用されるため、ベランダやバルコニーの小さなヒビ割れにも対応可能です。

当社でも実際に使用している、”オート化学工業株式会社 オートンQィックシーラント“です。
接着性の高い速乾タイプの防水処理材で、防水下地処理やひび割れ、シート防水の末端処理や脱気筒の処理などに使用されています。
ベランダやバルコニーのひび割れどの業者に修理を依頼する?

防水工事を依頼する業者として、リフォーム会社や塗装業者、防水専門業者などです。
防水専門業者は防水工事を専門としているため、ほかの業者に比べて専門的な知識や経験を数多く持っています。
しかし、業者より施工できる箇所に違いがあります。
例えば、リフォーム会社だと防水工事以外に、屋根工事や外壁工事など同時に施工することが可能です。
その場合は複数の専門業者ではなく、まとめてリフォーム会社に依頼すると、手間やコストを省けるため結果的なコストダウンに繋がります。
業者の選び方やポイントなど、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ベランダ・バルコニーのひび割れを業者に頼んだ場合の価格相場

トップコート塗り替え | 防水層の再施工 | |
---|---|---|
FRP防水 | 約1,800円~3,000円/㎡ | 約4,000円~8,000円/㎡ |
(密着工法の場合) | ウレタン防水約1,500円~2,500円/㎡ | 約3,000円~5,000円/㎡ |
(シートの種類による) | シート防水約1,000円~1,800円/㎡ | 約2,500円~7,000円/㎡ |
まとめ
今回は”ベランダやバルコニーのひび割れ”について紹介しました。
- ベランダやバルコニーの床のひび割れは、自然に直ることはないため修理が必須
- ベランダやバルコニーのひび割れは、経年劣化・地震によるひび割れ・日頃の清掃不足などがある
- ひび割れを放置すると、雨漏りや腐食などが進行して家屋が崩壊する可能性もある
- 小さなひび割れであれば、市販のコーキング剤でDIYが可能
- トップコートの塗り替えは、既存の防水層の種類により約1,000円~3,000円/㎡
- 防水層の再施工は、種類により約2,500円~8,000円/㎡