竪樋とは、雨どいの部材の1つで、屋根から地面に向かって縦にある筒状のもののことです。
「竪樋」は「縦樋」と書かれることもありますが同じ意味になります。
軒樋から流れてきた雨水を地上に排水する機能で、竪樋にも色々な形、素材があると知っていますか?
今回の記事では、以下について解説します。
- 雨どいがないと深刻な建物被害に繋がる
- 高所作業を伴わない範囲でのひび割れならDIY可能
- 竪樋に関連する部材は、縦樋金具/エルボ/竪継ぎ手/寄せマス/角マス
- 竪樋の形状は、丸形/角型/鎖型
- 竪樋の素材は、塩化ビニール/ステンレス/銅/ガルバリウム/アルミ
- 複数の見積もりを取る、時間をかけて点検してもらえる、アフターケアがしっかりしているのが業者を選ぶコツ
そもそも雨どいって何?
雨どいとは、屋根から伝わる雨水を集めて、地上に配水する筒状のものです。
雨どいがないと、雨水が直接外壁にあたり、ひび割れなどから建物内部に侵入してしまい、雨漏りに繋がります。
また、雨どいがないと雨音がうるさいので、近隣トラブルになることもあります。
雨樋について、もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。

竪樋修理ってDIYできるの?
結論からいうと、高所作業を伴わない範囲でのひび割れくらいならDIY可能です。
補修する方法として、コーキング材を塗る方法やアルミテープを貼る方法の2つがあります。
ただし、この2つの方法は、あくまで応急処置ですので、DIYは1回のみにしてください。
また、高所を伴う作業は大変危険ですので、DIYせず、業者に依頼しましょう。
はしごや脚立での転落事故が多いってほんと!?

実は、DIYする人や職人でもはしごや脚立を用いての作業って転倒事故が多いって知ってますか?



そうなんですか!?
職人さんは慣れてそうなのに…



作業に集中すると手元ばかりみるから、どうしても足元が疎かになりやすいんです。



確かにあまり高くないと油断しちゃうかもしれないですね…



厚生労働省から、こんなデータも出ているみたいです。


画像引用元:厚生労働省|はしごや脚立からの墜落・転落災害をなくしましょう!
https://jsite.mhlw.go.jp/shiga-roudoukyoku/content/contents/000843277.pdf



特に職人さんは、夕方に事故が起きやすいんです。



え?どうして夕方なんですか?!



作業に目途がついて気が抜けたところで転落しちゃうケースが多いです。
怖いですね…。やっぱ業者に依頼しようかな…。
よくあるトラブルと費用相場、工事内容、日数について
竪樋が破損してしまったとき、どういう工事になるか気になりますよね。
ここでは、よくあるトラブル別の費用相場、工事内容、工事にかかる日数についてご紹介します。
樋が一部割れてしまった場合


- 工事内容
-
竪樋一部交換
- 工事費用相場
-
1万円〜
- 工事日数
-
1~3日
樋が変形、歪んでしてしまった場合


- 工事の内容
-
雨樋一部交換・全交換
- 工事費用相場
-
一部交換:2万円~
全交換:15万円~ - 工事日数
-
1~3日
樋のつなぎ目や縦樋金具が壊れてしまった場合


- 工事内容
-
雨どい一部交換
- 工事費用相場
-
1万円~
- 工事日数
-
1日
ゴミや落ち葉が詰まってしまった場合


- 工事内容
-
雨どい清掃
- 工事費用相場
-
5000円~
- 工事日数
-
数時間~1日
竪樋の構造


竪樋は、5種類の部材を組み合わせて作られています。
部材名 | 説明 |
---|---|
①竪樋金具 | 外壁につけて竪樋を固定する金具です。 ビスで固定するタイプのトンボ、壁に打ち込むタイプのでんでんという金具があります。 |
②エルボ | L字型の継手です。縦樋の角度を変えるために使用します。 |
③たて継ぎ手 | 雨どい同士をつなぎ合わせるための部材です。 竪樋の長さを調節、向きを変えるのに使用します。 |
④寄せます | P型集水器とも言われます。2本の縦樋を1本にまとめるためのものです。 |
⑤角ます | ベランダなどの屋根にたまった雨水を流すための大型の枡のことです。 |
竪樋の形状


ここでは、竪樋の形状の丸形/角型/鎖型についてお伝えします。
丸形
半円型ともいわれます。
半円の断面をした雨どいで、最も一般的なタイプになります。
費用も一番安価です。
角型
四角の断面した雨どいで、半円形よりも深さがあります。
流水量が多く確保できるため、降水量の多い地域に最適です。
また、デザイン性と機能性に優れているので、最近の新築でも多く使用されています。
丸形と比べると少し高額です。
鎖型
リングや花びらのような形をしたものをいくつか継ぎ合せている雨どいです。
日本で古くから使用されており、デザイン性も優れています。
和風住宅やお寺にも使用されています。
竪樋の素材


竪樋の素材は、以下の5つの種類があります。
- 塩化ビニール
- ステンレス
- 銅
- ガルバリウム鋼板
- アルミ
今回は、よく使われる5種類の素材の紹介と耐久性、費用、デザイン性を比較します。
費用 | 耐久性 | デザイン性 | |
---|---|---|---|
塩化ビニール | |||
ステンレス | |||
銅 | |||
ガルバリウム鋼板 | |||
アルミ |
地域の気候によっても変わるので、特性のあったものを選びましょう。
業者の選び方


竪樋が壊れたとき、検索しても色んな業者があって、どの業者さんがいいのか分からないですよね。
ここでは、業者を選ぶ際のコツをご紹介します。
複数の見積もりを取る
悪徳業者に引っかからないために複数の業者に見積もり依頼することは大事です。
詳細に見積もりされているか、受け答えはしっかりしているかなど確認しましょう。
時間をかけて点検してもらえる
外側の見えるところだけでなく、内部が傷んでいないか、不具合はないかなど、しっかり点検してもらえるところを選びましょう。
修理箇所の確認をあまりしない業者は、要注意です。
アフターケアがしっかりしている
施工後、すぐの不具合であれば、修理の費用に含まれているところが多いです。
見積もりの際に確認してもいいでしょう。
まとめ
最後までご拝読、ありがとうございました。
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