FRP防水は、ガラス繊維が含まれている繊維状のものをベランダの床に敷いて、上から樹脂を塗り、最後にトップコートを塗り重ねる防水方法の1つです。
この記事ではFRP防水の基礎的な説明と、FRP防水が部分的に劣化する原因や補修方法・費用、実際のeリフォームでの施工事例を解説しています。
FRP防水の部分的なひび割れや剝がれの場合、全面の工事は必要とせず部分的な補修のみを行います。
例えば、多少のひび割れであればひび割れ部分のコーキング処理を、部分的な剝がれの場合は剥がれている箇所のみFRP防水補修をします。
FRP防水の補修作業は専門的な知識と技術が必要なため、DIYでの補修には向いていません。
ご自身で無理に解決しようとせず専門の業者に頼ることも大切です。
劣化の状態によって補修の内容と費用も異なりますので、補修を行う前にしっかりと専門の業者に確認してもらいましょう!
eリフォームでは無料で現地調査を行っておりますので、不安な点がございましたらお気軽にご相談ください!
FRP防水の基礎知識

はじめに、FRP防水の基礎知識を説明します。
FRP防水とは何か
FRPとは、「Fiber Reinforced Plastic」の略で、日本語にすると「繊維強化プラスチック」です。
FRP防水は、ガラス繊維が含まれている繊維状のものをベランダの床に敷いて、上から樹脂を塗ることで防水の層を作っています。
非常に耐水性に優れていることから、ベランダの床以外にも浴槽やプール、駐車場など多くの場所に使われています。
FRP防水の耐用年数とメンテナンス時期
耐用年数 | 約10~15年 |
メンテナンス時期 | 5年に1度、トップコートの塗り替えが必要 |
記載している耐用年数は目安なので、部分的に劣化が進んで補修が必要になる場合もあります。
小さくてもひび割れや浮きを発見したら、放置はせず早めに業者へ現地調査を依頼しましょう!
FRP防水加工を長持ちさせる方法
- 定期的に掃除をする
- メンテナンスを定期的に行う
- 劣化がないか定期的にチェックする
特に風が強い日は落ち葉やゴミがベランダに溜まりやすいので、その翌日などに掃除をしましょう!
FRP防水が部分的に劣化する原因

FRP防水が部分的に劣化する原因は、伸縮性がないほか、紫外線への影響によるものです。
一部分に太陽光が集中して当たっている場所は、常に紫外線の影響を受けているため、部分的なひび割れや剥がれが起こりやすくなります。
FRP防水は耐水性・耐久性に優れているとはいえ毎日負荷がかかれば、負荷のかかり具合によって部分的に劣化が生じます。
部分的なひび割れや劣化は放置をすると、雨水が侵入し雨漏りの原因となるため、放置せず早めに専門の業者に見てもらうことが大切です。
・部分的な劣化の原因は、太陽光の紫外線の影響によるもの。
・その他、地震や海岸地域の塩害などの自然災害も劣化の原因となる。
FRP防水の部分補修の方法
FRP防水の部分補修の方法を紹介します。
部分的な補修の場合、FRP防水の劣化症状の状態によって異なります。
FRP防水の部分補修方法|ひび割れの場合

写真のようなひび割れを見つけた場合は、ここから水が入ってしまい、雨漏りにつながる可能性があります。
そのため、ひび割れ部分にコーキングを塗って補修をします。
費用は、業者によって異なりますが、約5,000円〜で部分補修が可能です。
写真のようなひび割れが2〜3箇所の場合は、コーキングでの部分補修だけでも問題ありません。
しかし、ひび割れが10箇所以上の場合、ベランダの床が全体的に劣化している可能性が高いため、FRP防水工事やトップコートの塗り替えが必要になります。
FRP防水の部分補修方法|剝がれている場合

上の写真ではトップコートが剥がれ、内側のFRP防水層が見えてしまっています。
灰色部分がトップコート、茶色い部分がFRP防水層です。
範囲が狭く部分的な剥がれの場合、そこだけ新たにFRP防水層を作り、トップコートを塗って仕上げます。
剥がれの範囲によって費用は異なりますが、約1万5,000円~補修が可能です。
剥がれの範囲が広範囲にある場合は、防水機能が正常に機能していない可能性があるためベランダ床全面のFRP防水工事が必要になります。
FRP防水工事の補修費用の目安

部分的なFRP防水層の劣化具合によって補修の内容と費用は異なりますが、eリフォームでは、7万円/10㎡以下~行っています。
上記の値段は目安のため、詳細を知りたい方は無料で現地調査を行っておりますので、お気軽にご相談ください!

FRP防水の部分的な補修はDIYでできるのか

結論からいうと、FRP防水のDIY補修は向いていません。
専門的な知識を要するため、間違った方法で補修を行うときちんと防水機能が働かず、わずかな隙間から雨水が侵入してしまいます。
DIYで補修した部分から劣化が進んで、結果工事の費用が高くなってしまったら悲しいですよね…。
部分的な補修であっても、専門的な知識や技術を必要とする工事は自身で解決しようとせず、専門の業者に見てもらうことがおすすめです。
施工事例をみてみよう
実際にeリフォームで行った、FRP防水の部分工事の事例を紹介します。
施工事例|東京都世田谷区 I様


Before写真は部分的にトップコートが剥がれていて、中のFRP防水層がむき出しになっている状態です。
After写真では、むき出しになっていた部分がしっかりと保護されていることがわかります。
施行日数:1日
修理内容:ベランダ床のFRP防水の部分補修
修理費用:1万円〜
そのほかのeリフォームでの「FRP防水」施工事例はこちら!
まとめ


FRP防水の小さなひび割れや剥がれは、今後劣化が進んでいくサインなので、発見した場合には放置せず早めに補修を行いましょう。
eリフォームではFRP防水工事のほか、屋根や雨どいなど様々な工事を行っております。
ご不明な点、不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください!
最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。