今回の記事は、こんな人向けに書いています。
・FRP防水と紫外線の関係を知りたい
・紫外線対策を知りたい!
FRPは耐水性・耐久性に非常に優れており、工事期間が短いことが特徴です。
しかし紫外線に弱く、伸縮性がないというデメリットもあります。
FRP防水は紫外線の影響でひび割れを起こすので、しっかりと紫外線対策を行うことが大切です。
FRP防水の紫外線対策方法は、FRP防水の上からトップコートを塗ることです。
この記事では、FRP防水の基礎知識やFRP防水の紫外線による劣化事例、紫外線対策を解説しています。
その他、FRP防水の紫外線対策も紹介もしていますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
FRP防水とは何か

FRPとは、ガラス繊維を含んだ繊維状の強化プラスチックのことです。
FRP防水の特徴として、軽い・高強度・優れた耐水性・耐久性があり、ベランダの床以外に浴槽やプール、駐車場などに使用されています。
歩行量の多い場所や車などの高重量でも耐えることができるため様々な場所で活躍をしていますが、紫外線に弱く、伸縮性がないことがデメリットです。
ベランダの床は太陽光が当たりやすく、その部分が紫外線の影響を受けてFRP防水層の劣化が発生します。
FRP防水の紫外線による劣化事例
紫外線によって劣化したFRP防水の事例を写真と一緒に紹介します。
今回紹介する劣化事例は、ひび割れと剥がれの2つです。
ひび割れ

1つ目の劣化事例は、ひび割れです。
上の写真は、ベランダ床の一部が膨れてひび割れが発生している様子です。
写真の状態の場合、内部のFRP防水層が部分的に膨れて、トップコートが割れているため完全な防水機能を果たすことができません。
このひび割れ部分から雨水が侵入し、防水機能が低下しているFRP防水層に溜まることでFRP防水の劣化が進行し、最終的に雨漏りの原因となります。
剥がれ

2つ目の劣化事例は、剥がれです。
この写真では、トップコートが剥がれてしまい、内部のFRP防水層が見えています。
写真のようにFRP防水層が見えている状態は、太陽光が常に当たり紫外線の影響を直接受けてしまうため、劣化の進行が速くなります。
eリフォームでは、無料で現地調査を行っておりますので、2つの事例のような症状を見つけた場合には、放置をせずお気軽にご相談ください!

FRP防水の紫外線対策
紹介するFRP防水の紫外線対策は、以下の2つです。
【紫外線対策】
トップコート
屋根の設置
トップコート

1つ目は、FRP防水層にトップコートを塗る方法でFRP防水の主な紫外線対策です。
上の写真では、奥側のグレー色の部分がトップコートを塗った箇所で、手前がFRP防水層がまだ見えている箇所です。
FRP防水層をトップコートで覆い隠しているため、紫外線の影響はかなり小さくなります。
屋根の設置

2つ目の紫外線対策は、バルコニーに屋根を設置する方法です。
屋根を設置することで多少の雨をしのぐことができて、洗濯物を外に干すことにも適しているので、生活の幅が広がるメリットもあります。
しかし、屋根の設置のみでは紫外線の対策は万全ではないため、必然的にFRP防水層にトップコートを塗ることが重要になります。

FRP防水の紫外線対策で使うトップコートの種類
FRP防水工事で使用されるトップコートを2つ紹介します。
【トップコートの種類】
ポリエステル系トップコート
アクリルウレタン系トップコート
ポリエステル系トップコート

ポリエステル樹脂を使ったトップコートです。
塗って乾いた後に塗膜が硬くなり、耐摩耗性に特化していますが、塗り重ねるとひび割れが起こりやすくなるのが特徴です。
主に新築で使用されることが多くなります。
アクリルウレタン系トップコート

塗って乾いた後に塗膜が硬くならないため、塗り重ねをしてもひび割れが起こりにくいことが特徴です。
伸縮性に優れており、主に塗り替え工事で使用されることが多いトップコートです。
ポリエステル系トップコートと比較して、耐摩耗性は低くなります。
施工事例をみてみよう
実際にeリフォームで行った施工事例を紹介します。
まとめ
【FRP防水の特徴】
軽い/非常に優れた防水性
紫外線に弱い/伸縮性がない
【紫外線による劣化症状】
ひび割れ・剥がれ など
【紫外線対策方法】
トップコートの塗布
屋根の設置
FRP防水の優れた耐水性を保持するためには、トップコートを塗ることが大切です。
メンテナンス期間は5年に一度が目安ですが、天候やベランダの使用頻度、ベランダ床に置いている物や重さなどによってその期間は前後します。
ご家庭のベランダ床の防水機能に関して不安な点がございましたら、eリフォームにお気軽にご相談ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。