ベランダのシーリング工事は、「笠木(かさぎ)の目地部分」や「ベランダの壁とサッシの隙間」などを埋める作業を行います。
シーリング工事を行う目的は、目地部分や隙間から雨水が侵入しないようにするためです。
この記事では、シーリング工事の基礎知識から、ベランダのシーリング工事の流れを解説しています。
その他、ベランダのシーリング工事を行うタイミングや費用、eリフォームでの施工事例なども写真付きで紹介しています。
シーリングのひび割れなどは雨漏りの原因となるため、劣化の症状を発見した場合には工事が必要です。
普段気にしない部分であるからこそ、この記事を読んで一度ご家庭のベランダを確認してみましょう!
シーリングの基礎知識

まず初めに、シーリングの基礎知識を解説します。
シーリングとは何か
シーリングとは、ペースト状で、主に隙間を埋めるために使用するものです。
【シーリングを使う場所の例】
・笠木(かさぎ)の目地部分
・ベランダの壁とサッシの隙間
シーリング工事は、建物の隙間から侵入する雨水を防ぐため、建物の防水性を向上させる目的で行われます。
また、シーリングは伸縮性もあるため、地震の揺れや台風などの強い風圧を受けた時に建物の目地部分の伸縮に合わせて動くことができます。
シーリングの種類

【通販モノタロウ】|SR-248シリコーンシーラント 8090
eリフォームで使用しているシーリングの1つが「シリコーンシーラント」です。
このシーリング材はホームセンターでも販売していますが、DIYでシーリング工事を行うことはおすすめしません。
シーリング材が目地部分にしっかりと入らないことや、小さな隙間ができることで劣化の原因になるからです。
シーリングの劣化の症状を発見した場合には、専門の業者に相談をしましょう!
ベランダのシーリング工事を行う目的

ベランダのシーリング工事を行う目的は、ベランダの防水性や機密性を向上させて雨漏り等を防ぐためです。
具体的に、笠木(かさぎ)の目地部分やベランダの壁とサッシの取り合い部分などの隙間を埋める工事を行います。
目地部分や取り合い部分に隙間がある状態で放置をすると、隙間に雨水やホコリ、砂などが入り込みベランダの劣化へつながります。
ベランダのシーリング材は、太陽の紫外線を受けることでひび割れや、剥離、肉やせなどの症状が出るため、定期的なメンテナンスが必要です。
笠木などのベランダの詳しい説明はこちら!

ベランダのシーリング工事の種類

ベランダのシーリング工事には2種類あり、「打ち替え工事」と「打ち増し工事」です。
- 打ち替え工事
-
既存のシーリング材を除去して、新しいシーリング材を充填する工事のことを指します。
- 打ち増し工事
-
既存のシーリング材の上に、シーリング材を重ねて塗る工事のことを指します。
ベランダのシーリング工事の流れ
今回は「打ち増し工事」の流れを説明しています。
- 工事部分の確認
- マスキングテープの養生
- シーリング材の塗布
- ヘラでならして工事完了

工事を行う前には必ず、どこを修理するのかを確認します。
今回説明するのは「打ち増し工事」なので、既存のシーリングは取らずに工事を進行します。

シーリング材を塗布する部分にマスキングテープを養正します。
工事部分以外の場所にシーリング材など薬剤が付くことを防ぐためです。

既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を塗布します。

塗布したシーリング材をヘラでならして平らにします。
これで打ち増し工事は完了です
ベランダのシーリング工事の費用

【一般的なシーリング工事の相場】
シーリング材の単価 | 900~1,200円 |
既存のシーリング材の除去 | 1~3万円 |
ベランダのシーリング材の劣化具合や、工事範囲によって異なりますが、eリフォームでは3,500円/㎡~工事を行っています。
eリフォームでは無料で現地調査を行っているほか、問い合わせフォームもありますのでお気軽にご相談ください!

ベランダのシーリング工事を行うタイミング

ベランダのシーリング工事を行うタイミングは大きく3つあります。
- 劣化の症状がみられる
- 耐用年数が過ぎている
- 外壁塗装の工事を行う
劣化の症状がみられる

シーリング材の劣化の症状は、ひび割れや肉やせ、剝がれなどです。
紫外線や地震の揺れなどの影響を受けて起こります。
耐用年数が過ぎている
シーリング材の耐用年数は約5年です。
耐用年数を大幅に過ぎると、上記の劣化の症状が発生するほか、雨漏りの原因にもなります。
外壁塗装の工事を行う
外壁塗装の工事を行う際に一緒にシーリング工事を行う方法です。
2つの工事を一緒に行うことで、例えば足場の組立費用の削減などのメリットもあります。
施工事例をみてみよう
実際にeリフォームで行った施工事例を紹介します。
写真は工事の一部を写したものです。
施工事例1|東京都世田谷区 N様


施工日数:2日
修理内容:ベランダの笠木部分のシーリング工事
修理費用:6万円
施工事例2|神奈川県川崎市 Y様


施工日数:2日
修理内容:ベランダ壁のシーリング工事
修理費用:6万5,000円
まとめ
今回ベランダのシーリング工事に関して解説をしました。
【この記事のまとめ】
・シーリング工事は建物(今回はベランダ)の防水性や気密性を高めるために行う。
・シーリング工事には、「打ち換え工事」と「打ち増し工事」がある。
・シーリング材の耐用年数は約5年で、劣化の症状はひび割れや肉やせ、剥がれなどがある。
ベランダのシーリング材の劣化は、雨漏りの原因になるため定期的なメンテナンスが大切です。
不安な点や疑問点などありましたら、お気軽に何でもご相談ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。