FRP防水のメンテナンス時期は、内容によって異なります。
・ベランダの清掃:こまめに行う
・トップコートの塗り替え:約5年
・FRP防水工事:約10~20年
上記の年数は目安なので、地域の環境差によって年数は変動します。
この記事ではFRP防水の基礎知識やFRP防水のメンテナンス時期、メンテナンス内容・費用などを解説しています。
またeリフォームで行った施工事例も紹介をしていますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
FRP防水とは

上の写真の白い繊維状のものがFRP(Fiber Reinforced Plastic:繊維強化プラスチック)です。
FRPはガラスを含んだ繊維状のもので、FRPの上に樹脂を塗り重ねて防水工事を行います。
FRP自体とても軽いため高所でも持ち運びがしやすく、高い防水性を持ち、工事が短期で終わることが特徴です。
もっと詳しくFRP防水について知りたい人は、こちらの記事をご覧ください!

こんな症状があったらFRP防水のメンテナンス時期!
FRP防水のメンテナンスが必要な症状はいくつかあります。
今回は「ひび割れ」、「剥がれ」、「膨れ」、「水溜り」の4つを紹介します。
ひび割れ

1つ目の症状は「ひび割れ」です。
写真のようなひび割れは、表面のトップコートのみひび割れが起きている可能性が高いです。
しかし放置をしていると内側のFRP防水層もひび割れが生じて、雨漏りの原因となるので早めにメンテナンスをしましょう。
小さなひび割れが5箇所以下の場合は、コーキング処理でメンテナンスを行います。
全体的にあるひび割れの場合は、トップコートの塗り替えやFRP防水工事が必要です。
剥がれ

2つ目の症状は「剥がれ」です。
写真ではトップコートが部分的に剥がれて、内側のFRP防水層が見えています。
FRP防水は紫外線に弱いデメリットがあるため、写真の状態を放置すると露出しているFRP防水層の部分から劣化が進んでいきます。
写真のように剥がれの範囲が広い場合はFRP防水層の劣化状態により、全面のFRP防水工事やトップコートの塗り替えが必要です。
しかし剝がれている箇所が小さく、5箇所以下の場合はコーキング処理でメンテナンスを行います。
膨れ

3つ目の症状は「膨れ」です。
膨れは紫外線が当たることや、気温の変化などによって起こる症状です。
膨れの箇所が一部分の場合、膨れている箇所を除去して劣化部分のみFRP防水層を再形成します。
全体的に膨れがある場合は、剥がれの時と同様に全面のFRP防水工事が必要です。
水溜り

4つ目の症状は「水溜り」です。
FRP防水の水溜りの原因は、以下のものが考えられます。
- 排水口(ドレン)の詰まり
- FRP防水層の劣化
- 勾配不良 など
排水口(ドレン)の詰まりに関しては、こまめに掃除をすることで解決できます。
一人でベランダの清掃を行うのは大変!という人は、ベランダの清掃を業者に依頼ができるので、業者に頼るのも1つの手段です。
eリフォームでもベランダ清掃のみの依頼を承っているので、お気軽にご相談ください!
FRP防水の水溜りに関する詳しい記事はこちら!

FRP防水のメンテナンスはなぜ必要なのか

FRP防水のメンテナンスが必要な理由は2つあります。
- 雨漏りを防ぐため
- 雨漏りによる二次被害を防ぐため
ベランダや屋上の防水機能が低下すると、劣化部分から雨水が建物内部へ侵入し雨漏りが発生します。
さらに雨漏りを放置すると、建物内部の腐食や錆び、カビやシロアリ、ゴキブリなどが発生します。
また、漏電や設備不良にもつながるため定期的なメンテナンスは大切です。
雨漏りを発見した時点ですでに二次被害が起きている場合もあるので、ベランダや屋上の劣化症状を見つけたら早めにメンテナンスを行いましょう!
FRP防水のメンテナンス内容と費用
FRP防水のメンテナンスは3つあります。
「ベランダ清掃」、「トップコートの塗り替え」、「FRP防水工事」のそれぞれの内容と費用を紹介します。
ベランダ清掃

※使用の際の注意点などは下記の関連記事をご覧ください!
ベランダの清掃を行う理由は、排水口(ドレン)の詰まりを防ぐほか、防水性を保つことや、ダニ・蚊などの発生を防ぐためです。
排水口が詰まるとベランダや屋上に水溜りが発生し、雨水がとどまることで、その部分から劣化が起こります。
また、清掃を放置すると錆びや腐食が起こり、そこからダニや蚊などが発生します。
ダニや蚊などが原因で、アレルギー反応や喘息を引き起こすこともあるため、こまめな清掃は大切です。
一般的な価格 | eリフォームでの価格 |
---|---|
約8,000円~ | 約5,000円~ |
下の記事では高圧洗浄機の正しい使い方や注意点、ベランダ清掃の手順などを詳しく説明しています!
ベランダ清掃に関する詳しい記事はこちら!

トップコートの塗り替え

トップコートの塗り替える範囲などによって異なりますが、最短で1日での施工が可能です。
トップコートの耐用年数は約5年なので、5年に一度は塗り替えを行い、防水性を保ちましょう!
定期的なメンテナンスを行うことで、防水性を保てるほか、内側のFRP防水層の寿命を延ばすこともできます。
一般的な単価 | eリフォームでの単価 | |
---|---|---|
ポリエステル系トップコート | 約1,550円~/㎡ | 約1,500円~/㎡ |
アクリルウレタン系トップコート | 約1,700円~/㎡ | 約1,600円~/㎡ |
表の価格は範囲や条件などによって変動するため参考程度にご覧ください。
また工事をする際には人件費や足場の組立など別途料金が発生するので、実際の金額は表の価格よりも高くなります。
下記の記事では、トップコートの塗り替えの工程を写真付きで詳しく解説しています!
FRP防水のトップコート塗り替えに関する記事はこちら!

FRP防水工事

FRP防水の耐用年数は約10~20年ですが、寒暖差や紫外線の影響などによって早めに劣化が起こる可能性もあります。
FRP防水工事は、ほかの防水工事と比較して工事日数が約1~2日と短期であることが特徴です。
工事範囲や環境の変化などによって、工事日数は変動するため工事を行う前に専門の業者と確認を行いましょう!
一般的な単価 | eリフォームでの単価 |
---|---|
約5,000円~/㎡ | 約4,500円~/㎡ |
表の価格は範囲や条件などによって変動するため参考程度にご覧ください。
工事をする際には人件費や足場の組立など別途料金が発生するので、実際の金額は表の価格よりも高くなります。
下記の記事では、FRP防水工事の工程を写真付きで詳しく解説しています!
FRP防水工事に関する記事はこちら!

施工事例をみてみよう
実際にeリフォームで行った施工事例を紹介します。
施工事例|千葉県船橋市 Y様


工事前のベランダには、ひび割れや剥がれ・膨れの症状があり、内側のFRP防水層が露出している部分もありました。
今回ベランダ全面のFRP防水工事を行った理由は、全体的に防水機能も低下していたためです。
工事後はしっかりと防水性が保たれている状態になりました!
施工日数:2日
修理内容:FRP防水工事
修理費用:約15万円
まとめ
【FRP防水のメンテナンス目安の症状】
・ひび割れ/剥がれ・膨れ/水溜り など
【FRP防水のメンテナンス内容】
・ベランダの清掃
こまめに行う
約5,000円~eリフォームで依頼可能
・トップコートの塗り替え
約5年に一度
約1,500円~/㎡(種類により異なる)
・FRP防水工事
約10~20年に一度
約4,500円~/㎡(単価)
eリフォームでは無料で現地調査を行っていますので、気になる点がございましたらお気軽にご相談ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。
