「外壁にサビや変形がでてきた」「強風や台風で一部が浮いているかも」と、悩んだことはありませんか?
こうした症状がでたとき、選択肢の一つとなるのが「板金工事」です。
外壁の板金工事とは、金属の外壁材やカバー材を使って、外壁の劣化や不具合を補修・改善する方法です。
この記事では、外壁板金工事の基礎知識から、施工の流れ、費用相場、信頼できる業者選びのポイントまでわかりやすく解説します。
外壁リフォームを検討中の人、金属外壁のメンテナンスでお悩みの人は、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
外壁板金工事とは?

外壁板金工事とは、金属製の板材を使って、外壁の補修やリフォームを行う工事です。
特に、以下のようなタイミングで必要になります。
- 外壁にサビ・腐食・色あせが目立つ
- 強風や地震などで外壁が浮いてきた
- 外壁からの雨漏りがある
- 外壁を一新したい場合(カバー工法など)
なお、「板金工事」の詳しい内容については、以下の関連記事で解説しています。

外壁板金の施工方法
外壁板金工事には、建物の状態や目的に応じて、複数の施工方法があります。
中でも、代表的な方法が以下の2つです。
カバー工法

外壁の上から新たな外壁材を重ねるカバー工法では、主に「金属サイディング」と呼ばれる外壁材が使われます。
金属サイディングとは、ガルバリウム鋼板やアルミニウム、ステンレスなどの金属素材に断熱材を裏打ちした外壁材で、軽くて施工しやすいのが特徴です。
カバー工法は、解体費用がかからない分、工期とコストが抑えられるのが特徴です。
ただし、内部の劣化に気づきにくいという注意点があります。
張り替え工法

外壁の下地や構造材に劣化がある場合は、古い外壁材を撤去し新しい板金材に張り替える、張り替え工法が選ばれます。
やや費用は高くなりますが、根本的な修復が可能です。
外壁板金工事に使われる素材の種類

外壁に使われる金属板(金属サイディング)には、さまざまな種類があります。
それぞれの特徴を理解することで、建物や地域に合った素材選びが可能になります。
代表的な板金材には、以下のような種類があります。
- ガルバリウム鋼板
-
現在、もっとも主流な素材です。
アルミと亜鉛の合金で、耐食性・耐久性に優れ、見た目もスマートです。
コストパフォーマンスがよく、多くの住宅に採用されています。
- アルミニウム板
-
非常に軽量で、形を整えやすく、デザインの自由度が高いのも特徴です。
スタイリッシュな外観を求める人に、人気があります。
- ステンレス板
-
サビに強く、特に湿気が多い地域や沿岸部に適しています。
価格は高めですが、高耐久でメンテナンスの手間が少ないのが魅力です。
それぞれの金属板には、メリット・デメリットがあるため、立地環境や予算に応じて、最適な素材を選ぶことが大切です。
外壁板金工事の費用相場と施工期間

ここでは、外壁板金工事にかかる費用と日数の目安をご紹介します。
費用相場 | 施工期間 | |
---|---|---|
カバー工法 | 約7,000円~/㎡ | 5~7日程度 |
張り替え工法 | 約10,000円~/㎡ | 7~10日程度 |
建物の状態や足場の有無によって、費用は大きく変動します。
金属外壁は、他の外壁材に比べて、初期費用がやや高めです。
しかし、メンテナンスにかかる手間や費用を抑えられるため、長期的にはコストを抑えられる可能性があります。
また、施工期間については、事前に必ずスケジュールを確認しましょう。
外壁板金工事の業者選びに迷ったら

ここでは、外壁板金工事で後悔しないために、信頼できる業者選びのポイントをご紹介します。
業者選びに失敗すると、見た目だけでなく、雨漏りなどの深刻な不具合につながる可能性があります。
以下の点を、必ずチェックしましょう。
- 資格や許認可の有無
- 施工実績や事例の公開
- 自社施工かどうか
- 見積書の内容が明確
- 口コミが「良いことばかり」の業者に注意
①資格や許認可の有無
建築板金技能士や、建設業の許可など、公的な資格を持つ業者は技能力や信頼性が高い傾向にあります。
②施工実績や事例の公開
これまでの施工事例を、ホームページやSNSで確認できる業者は、透明性があり安心です。
③自社施工かどうか
下請けに丸投げせず、自社職人が施工する業者は、品質のコントロールがしやすく、トラブルも少なめです。
④見積書の内容が明確
「一式」としか書かれていない見積書では、後々トラブルになりがちです。
内訳が細かく記載されているかを、確認しましょう。
⑤口コミが「良いことばかり」の業者に注意
極端に良い口コミだけの業者には、注意が必要です。
不自然なほど評価が高い場合は、サクラの可能性もあります。
口コミを見る際は「評価の高さ」だけでなく、内容の具体性にも注目しましょう。
外壁板金工事後のメンテナンスと寿命

金属外壁は、メンテナンス性が高いのも魅力ですが、定期的なお手入れが耐久性を保つカギになります。
メンテナンスの目安と、内容をご紹介します。
- 高圧洗浄や汚れ落としを3~5年に1回行う
- 塗装メンテナンス(表面保護のため)を10~15年ごとに行う
適切な時期にメンテナンスすることで、金属外壁は20~30年持つことが可能です。
まとめ
外壁の劣化は、放っておくと雨漏りや構造部分の腐食につながる恐れがあります。
板金工事は、見た目を美しく保つだけでなく、建物を守るためにも効果的な方法です。
ガルバリウム鋼板やアルミニウムなど、素材選びも重要なので、まずは専門業者に現地調査を依頼するのがおすすめです。
eリフォームでは無料で現地調査を行っていますので、気になる点がございましたらお気軽にご連絡ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。