三協アルミは、カーポートやテラスなどエクステリア製品を数多く展開する大手メーカーです。
これらの製品には、雨水を適切に流すための専用樋(雨樋)が設置されています。
樋は、建物や周囲を水はねや泥はねから守る重要な役割を果たしており、快適な外構空間を維持するために欠かせません。
三協アルミの樋は、製品ごとに専用規格が用意されているため、他メーカーの部材と互換性がなく、交換や補修の際には注意が必要です。
この記事では、三協アルミの樋の特徴やよくあるトラブル、交換時の注意点や費用の目安について詳しく解説します。
ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。
三協アルミとは?

※画像引用:(株)三協立山株式会社 三協アルミ社
三協アルミは、住宅建材や外構製品を幅広く展開している大手メーカーです。
ここでは、会社の概要と、同社が手がける樋の位置づけについて整理していきます。
会社概要とエクステリア製品の特徴
三協アルミ(正式名称:三協立山株式会社 三協アルミ社)は、住宅用建材やエクステリア製品を幅広く手がける大手メーカーです。
カーポート・テラス・フェンス・玄関ドアなど、住まいの外まわりに関する製品を数多く展開しており、デザイン性と機能性を兼ね備えたラインナップで知られています。
樋(雨樋)の位置づけ
三協アルミの雨樋は、主にカーポートやテラス屋根に取り付けられる専用部材です。
住宅本体に使われる雨樋とは異なり、エクステリア製品の屋根と一体で設計されているのが特徴です。
そのため、製品ごとに形状や寸法が決まっており、他メーカー製品との互換性は基本的にありません。
三協アルミの樋の特徴

※画像引用:(株)三協立山株式会社 三協アルミ社
三協アルミの樋はアルミ製が基本で、高い強度と耐久性を備えています。
カーポートやテラスは屋外で厳しい環境にさらされます。
そのため、強度と耐久性が必要です。
窓枠やカーポートの柱と同じ技術で作られていることで、長期間にわたって安定した性能を発揮できます。
一方で集水器や接続部など、一部の部材には樹脂が採用されている場合があり、これにより施工性やコスト面のバランスを確保しています。
製品ごとの専用規格
三協アルミのカーポートやテラスには、「スカイリード」「セルフィ」「Uスタイル」など複数のシリーズがあります。
それぞれの屋根の形状やサイズが異なるため、雨樋の断面形状や接続部品(金具や集水器)も専用設計されています。
このため、同じ三協アルミ製でも「スカイリード用の雨樋」を「セルフィ」に取り付けるといった使い回しはできません。
見た目が似ていても、寸法や取り付け方法が異なるため、必ず製品シリーズに合った部材を選ぶ必要があります。
他メーカー製品との互換性はなし
住宅用雨樋(半丸105や角樋など)のように、汎用規格が存在するわけではありません。
そのため、三協アルミの樋は他メーカーのカーポートやテラス製品と互換性がなく、流用することはできません。
三協アルミの樋でよくあるトラブル事例
三協アルミの樋は、カーポートやテラスを快適に使うために欠かせません。
しかし、屋外で常に雨や紫外線にさらされるため、いくつかのトラブルが発生することもあります。
ここでは、代表的な事例を紹介します。
紫外線による劣化・割れ

アルミ製は紫外線による影響を受けにくいですが、長年使用すると表面に白サビが出るなど経年劣化は避けられません。
また、集水器などの樹脂部材は紫外線で割れやすいため、こちらの方が先に不具合が出るケースが多いです。
強風や積雪での外れ・破損

※画像引用:三協立山株式会社 三協アルミ社
軽量構造のカーポートやテラスは、台風や強風、積雪の影響を受けやすいのが特徴です。
そのため、雨樋が外れたり破損する事例も少なくありません。
特に、取り付け金具の緩みや経年劣化が重なると、少しの雪の重みでも樋が外れてしまうことがあります。
三協アルミには積雪対応タイプのカーポートもありますが、それでも樋部分だけが先にダメージを受けるケースがあるため、定期的な点検が大切です。
落ち葉やゴミ詰まりによるオーバーフロー

※画像引用:三協立山株式会社 三協アルミ社
庭木や近隣の木から落ち葉がたまると、雨水がスムーズに流れずオーバーフロー(水があふれる現象)を起こします。
これにより、地面に泥はねが生じたり、駐車している車が汚れる原因になります。
定期的な清掃や落ち葉除けネットの設置が、樋を長持ちさせるポイントです。
オーバーフローについて詳しく知りたい人は、以下の関連記事もあわせてご覧ください↓

三協アルミの樋を交換・補修するときの注意点

三協アルミの樋は、製品ごとに専用設計されているため、交換や補修の際にはいくつかの注意点があります。
ここでは、代表的なポイントを紹介します。
DIYが難しい理由
三協アルミの樋は、住宅用雨樋のような汎用品ではなく、各シリーズに合わせた専用品です。
そのため、ホームセンターなどで代替部材を購入しても適合しないケースが多く、無理に取り付けると水漏れや破損の原因となります。
さらに設置場所が高所になることも多く、安全面からもDIYには大きなリスクがあります。
業者に依頼するメリット
専門業者に依頼すれば、既存カーポートやテラスのシリーズを確認した上で正規部材を取り寄せ、確実に施工してもらえます。
また樋だけでなく、波板やフレームなど周辺部材の劣化状況もあわせて点検してくれるため、長期的に安心して使用できるのも大きなメリットです。
正規部材を使うことの大切さ
三協アルミの樋は専用品のため、必ず正規ルートで純正部材を調達する必要があります。
交換部材や中古品を使うとサイズが合わず、破損や水漏れの原因になるため注意が必要です。
三協アルミの樋の交換費用の目安

三協アルミの樋を部分的に交換する場合、1mあたり2,000円~3,500円前後が目安です。
製品シリーズや形状によって価格が異なり、部材調達が難しい場合には追加費用がかかることもあります。
また、樋の劣化が進んでいる場合や、本体フレーム・波板にも不具合がある場合は、カーポート全体の修理やリフォームが必要になるケースもあります。
その場合は10万円以上になることもあるため、事前に見積もりを取り、比較検討することが大切です。
アルミやステンレスなど金属製雨どいの価格帯については、下記の関連記事も参考になりますので、ぜひご覧ください↓


他メーカーの雨樋と比較した特徴

住宅全体に使われる雨樋(セキスイ・パナソニック・タニタなど)は、屋根や外壁に直接取り付ける汎用規格が中心です。
三協アルミの樋は専用品のため、他メーカーとの互換性はありません。
一方で素材に関しては、軽量で扱いやすい樹脂やアルミといった点で共通しています。
軽量で扱いやすい樹脂製が補助的に使われることもありますが、三協アルミではアルミ製が基本です。
そのため、強度や耐久性に優れ、エクステリア製品に適した設計となっています。
他社メーカーの雨樋について詳しく知りたい人は、以下の関連記事も参考にしてください↓



まとめ
三協アルミの樋は、カーポートやテラスに欠かせない専用設計の雨樋です。
アルミ製が基本で耐久性に優れており、一部樹脂部材を組み合わせることで、施工性やコスト面もカバーしています。
紫外線劣化や風雪被害、落ち葉の詰まりといったトラブルが起こりやすいため、定期的な点検と早めの対応が安心につながります。
交換は、部分的な補修であれば、比較的安価に済むことが多いです。
しかし本体フレームの劣化が進んでいる場合には、カーポート全体の修理やリフォームが必要となり、費用が大きく膨らむ可能性があります。
本記事では、三協アルミの樋に特化して特徴・トラブル・交換費用・他メーカーとの違いまで解説しました。
ご自宅のカーポートやテラスに三協アルミ製品を使っている人は、樋の状態を定期的に確認し、必要に応じて専門業者に相談すると安心です。
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お住まいやご希望に合わせた最適なご提案をいたしますので、気になる点がございましたらお気軽にご連絡ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。