また雨漏りしたとお客様からの連絡が・・
当店が始まって以来、初めてベランダ防水の修理後に「同じところから雨漏りしている」とのご連絡がありました。
ご連絡いただいた時間が夜だったこともあり、翌日、朝一で現場に急行しました。
工事したあと同じ場所の雨漏りなど初めてで社内全員が「大丈夫かな・・」とみんなでハラハラ。
気になって、事務さんも社内連絡の通知が鳴るたびにチラチラ見るほどでした。
現地に到着!現状の確認を開始
現場に到着後、雨漏り箇所の確認とベランダの現状確認をしました。
雨漏り箇所の確認

まず、状況確認
写真の通り、天井が湿っており、シワができている状態
ベランダの現状確認

次に雨漏りの原因と疑われているベランダの確認へ向かいました。
ベランダの排水口の周りに水が溜まっている状態でした。
雨漏りの原因はベランダなのか・・?
今回、現地に向かうまでに職人会議を行い怪しい部分の話し合い
実際工事前と工事後の工事の工程の洗い出しや、仮設を立て、どこに問題があるかあたりをつけました
- ベランダの排水口(ドレン部分)
- ベランダの床全面
元々、修理時にドレン箇所に問題があり、雨漏りが発生していたため
ドレン部分と今回修理したベランダの床全面に施工不良がないか確認する必要がある
どんな方法で調べるのか?
ベランダから雨漏りしているのか、調べる方法として、以下の2つを実施しました。
- ベランダ床面の水張り試験2時間(1時間水張り+1時間観察)
- 排水口の水流し試験(1t以上のお水を数十分かけて排水溝から流し雨漏りしないかを観察)
雨漏りの原因調査を開始!
現状を確認後、早速、当社が施工したベランダが原因なのか、調査を開始
ベランダ床面の雨漏り試験
実際に行った水張り試験の手順を公開します。

水が流れてしまうことを防ぐため、排水口を布で塞ぎます。

ホースで1時間ほど、水を流し続けて、雨漏りが発生するか確認をします。

水張りから1時間が経過し、写真のようなプール状態になっても天井から雨漏りは発生しませんでした。
水の量は、浅いところで10mm/深いところで80mmあります。
また、水張り中、雨漏りしている箇所を中心にサーモグラフィで調査しましたが、変化は見られませんした。

以上の結果から、お客様お立合いの元、当社施工箇所に問題がないと確認できました
排水口(ドレン)雨漏り試験
続いて、排水口(ドレン)から雨漏りしていないかの試験を行います。
水張り試験で塞いでいた布を外し、1時間以上に渡って溜めた水を排水

ベランダに溜まっていた約1t以上の水を流し、雨漏りがないか、サーモグラフィーや含水率計にて数字でも測定しながら試験を行いましたが、変化は見られなかったため、排水口(ドレン)からも漏水なしが確認できました
結果報告
今回の雨漏りに適合した2つの試験を行った結果、施工不良はなかったことが確認できましたが、どこからの雨漏りかは気になるところです
ベランダに水が溜まり、プール状態になっているところや雨染みが広がっていないこと、雨漏りが発生していないこと、サーモグラフィの画像など、試験過程を全てを見ていただき、お客様からも納得の声をいただきました。
雨漏り箇所の推測
お客様からもそうすると同時多発的に今回は雨漏りが発生していたことになるため、ベランダからの雨漏りは止まったが、
一体他にはどこから雨漏りがきているか疑問が残り、残りの時間であたりをつけることに
すると、雨漏りしている箇所に関係していそうな箇所に詰まりを発見

雨どいの詰まりがある場合、一定以上の雨が降ると、雨どいのマスから水が溢れて雨漏りすることがあるため、雨どいのつまりを取って、様子見をすることになりました。
雨漏りの不安がなくなるまで
今回は、当社が始まって以来のことで、ハラハラドキドキしました
お客様の立場からすると工事後に雨漏りしたら、工事を疑うのは当たり前だと思います
しかしその後お客様が納得されるまでしっかりと調査まで行うのが当社のスタイルとなっております
今回の工事後の雨漏りに関して、引き続き原因調査と対策をお客様と一緒に相談しながら、雨漏りを絶対に止めてみせます