夜中や雨上がりに「ポタポタ」と響く雨樋の音、経験したことはありますか?
寝ようとしているときに限って、気になってしまうという人も多いのではないでしょうか。
雨樋は本来、雨水を静かに地面へと流すための設備です。
しかし、取り付け状態や劣化状況によっては、思わぬ音トラブルの原因になる事があります。
この記事では、雨樋のポタポタ音がうるさい原因と、具体的な対策方法をわかりやすく解説します。
雨樋に不具合を感じている人は、住まいを守るための参考に、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
雨樋の音がうるさくなる原因とは?
雨樋の音がうるさく感じるときは、多くは「雨水の落下によるポタポタ音や水はね」が原因です。
特に夜間は、周囲が静かになるため、わずかな水音も気になってしまいます。
竪樋内の水流による響き

竪樋(たてどい)の内部を水が通る際、空洞の中で音が反響します。
そうすることで「ゴーッ」という音や、水が弾けるような音が、拡大されてしまうこともあります。
落ち葉やゴミが詰まっている

雨樋の中に落ち葉や泥、鳥の巣などが詰まってしまうと、水の流れが悪くなってポタポタ音が発生することがあります。
特に、集水器や竪樋の入り口部分が詰まっていると、雨水がスムーズに流れず、樋の端から水が垂れ落ちて音が響きます。
勾配が適切でない

雨樋には水を流すための「勾配(傾き)」がつけられています。
この勾配が不適切だと、水が途中でたまり、一定の量が溜まったタイミングで一気に流れて音が出ることがあります。
経年劣化で固定金具が緩んでいる場合も、注意が必要です。
雨樋にひび割れやゆがみがある

ひび割れや破損により雨水が意図しない方向に流れ出てしまうと、通常とは違う場所に水が落ちてしまい、思わぬところから音が発生します。
普段は気づかない小さな破損が、雨の日だけ大きなストレスになってしまいます。
雨樋の音が響きやすい住宅の特徴は?

すべての家で、同じように雨樋の音がするわけではありません。
住宅の構造や立地条件、使用されている建材の種類などによって、音の響き方が変わります。
- 軒の出が短い
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雨樋が外壁に近い位置に配置されている場合や、軒の出が短い住宅では、室内に音が伝わりやすくなります。
- 金属屋根・外壁材との相性
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金属製の屋根や外壁は音を反射しやすく、雨粒が当たる音や、雨樋を伝って落ちる水音が増幅され響くことがあります。
雨樋のポタポタ音を静かにする対策方法

雨樋のうるさい音を軽減するには、音の発生源を特定し、状況に応じた対策を行うことが大切です。
防音材や防音マットの活用
樋の落下部分や接続部に、防音パッドやゴムマットを取り付けることで、水滴の衝撃音を吸収できます。
竪樋の下部に、植栽や砂利を置く方法も、自然な音の軽減策として人気です。
雨樋の掃除・詰まり除去
定期的に落ち葉やゴミを取り除くことで、水の流れをスムーズに保ち、音の発生を防げます。
特に、秋冬は詰まりやすい季節のため、注意が必要です。
ネットやカバーの設置
落ち葉の侵入を防ぐための、樋用ネットの設置や、雨音をやわらげる樋カバーの取り付けも有効です。
施工は、プロに依頼するのが安心でしょう。
雨樋の傾きを調整する
竪樋と軒樋のつなぎ目部分に水が集中しやすいと、そこから外に漏れだして音が発生することもあります。
こうした場合、部材の位置を少し調整するだけでも、改善できることがあります。
雨樋の交換・修理を検討する
雨樋が古くなっていたり、歪みや破損が目立つ場合は、根本的に修理・交換するのが最も確実な対策です。
樹脂製の雨樋であれば、10~20年が耐用年数とされているため、築年数や過去の補修歴も確認してみましょう。
対策しても雨樋の音が止まらない場合は?

上記の対策をしても改善されない場合は、雨樋自体の傾きや変形、破損が原因である可能性が高いです。
放置すると、騒音だけでなく排水不良や外壁の雨染みといった二次被害にもつながります。
以下の点があるときは、早めに専門業者に相談しましょう。
- 何度もポタポタ音が復活する
- 雨のたびに音が変わる
- 雨樋の形が歪んでいる
- 落ち葉駆除をしてもすぐ詰まる
これらに該当する場合、根本的な原因がある可能性があります。
下記の「雨どい」「竪樋」の関連ページも、ぜひ併せてご覧ください!


雨樋の修理費用と依頼のポイント

ここでは、一般的な修理・交換費用の相場と、業者選びのポイントをご紹介します。
- 簡単な掃除・清掃
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約5,000円~
- 部分修理・補修
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約10,000円~
- 全交換(1階のみ)
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約50,000円~
価格は、作業範囲や足場の有無によって変動します。
相見積もりを取って、複数業者を比較するのがおすすめです。
続いて、業者選びのポイントをいくつかご紹介します。
- 事前点検を写真付きで行なってくれる
- 強引な提案(葺き替え工事や全面交換)をしない
- 保険や火災保険申請の相談に乗ってくれる
地元で実績のあるリフォーム会社なら、建物の状況を見ながら柔軟な提案をしてくれます。
まとめ
雨樋の音がうるさいと感じるとき、そこには必ず何かしらの原因があります。
単なる騒音の問題だけでなく、放っておくと雨漏りや外壁の劣化といった重大なトラブルにつながります。
まずはご自身で音の原因をチェックし、簡単にできる対策を試してみてください。
それでも改善しない場合は、専門業者に相談することが最善策です。
家の快適さは、「雨音の静けさ」にも現れます。
雨の日が待ち遠しくなるような、静かな住まいを目指して対策を進めてみましょう。
eリフォームでは無料で現地調査を行っていますので、気になる点がございましたらお気軽にご連絡ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。