- ベランダの防水工事を検討している
- ベランダの防水工事中ってエアコンは使えない?
- 事前に自分で室外機を移動させた方がいい?
ベランダの防水工事を考えているけど、エアコンや室外機のことが気になる方いらっしゃいませんか?
実は、ベランダの防水工事の際、ご自身で事前に室外機を動かす必要はありません。
そして工事中も、いつも通りエアコンをご使用いただけます。
しかし、業者により対応が異なりますので、事前に確認しておくことが大事です。
今回は、そんな”ベランダ防水工事中の室外機に関する悩み“を解決します。
また、ベランダの防水層を長持ちさせるコツや、業者選び方のポイントもご紹介します。
ベランダの防水工事とは?

ベランダの防水工事とは、住宅の雨漏りや腐食を防いで、建物の寿命を延ばすためにベランダの床面に防水加工を施す工事を指します。
ベランダは紫外線が当たりやすく、屋外で雨風に晒されているため、床面の劣化もしやすく過酷な環境です。
そのため、私たちが快適な生活を送るためには、ベランダ防水の定期的な点検やメンテナンスがとても重要です。
ベランダの防水工事の種類
次に、ベランダの防水工事を3種類ご紹介します。
FRP防水

FRPとは、繊維強化プラスティック(Fiberglass Reinforced plastics)略称で、ガラス繊維と樹脂を混ぜて形成する複合材料のことを指します。
またFRP防水とは、このFRPを使用した防水材のことです。
FRP防水は、耐久性や防水性が高く、硬化速度も速いため工期が短いというメリットがあります。
もっと詳しくFRP防水のことを知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。

ウレタン防水

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗布して、防水層を形成する防水工法のことです。
重ね塗りをすることで強度が増し、隙のない防水層を作ることができます。
ウレタン防水は、柔軟性があり弾性に優れていて、広いベランダやバルコニー、屋上などに向いている防水工法です。
こちらの記事でウレタン防水について、詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。

シート防水

シート防水とは、塩ビシートやゴムシートを床面に貼り付けて防水層を形成する工法のことです。
シート防水は、耐久性が高く腐食しにくいため、耐用年数が長いことが特徴です。
一度に広い面積の施工が可能なため、ビルやマンションなど広範囲の施工に適しているといえます。
ベランダの防水面を長持ちさせるコツ

“ベランダの防水層の力を最大限発揮させたい” “劣化させたくない“というのは、誰もが思うことですが、摩擦や紫外線による劣化は、避けられません。
しかし、劣化を避けることはできませんが、劣化を遅らせることは可能です。
ベランダの防水層を長持ちさせたい場合は、以下の点に気をつけましょう。
- 床面や排水溝をこまめに清掃する
- ひび割れや剥がれがないか日々確認する
- トップコートの塗り替え
トップコートの塗り替え目安やDIYについて、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ベランダの防水工事中、エアコンは使える?

基本的に、エアコンは使用していただいて問題ありません。
場合により、室外機の位置を調整したり、室外機のホース(エアコン内の水を排水するためのホース)を延長して対応することがあります。
業者によって対応は様々ですので、”工事の前に業者に確認しておく“ことをおすすめします。
ベランダの防水工事の前にエアコンの室外機は動かしておくべき?

結論からいうと”エアコンの室外機は事前に動かさなくて大丈夫”です。
メーカーや機種によって異なりますが、一般家庭用の室外機は約20kgから、重いものは約40kg以上あります。
そのため、壁や床の破損、ケガのリスクがあるため、危険です
基本的には業者が作業をいたしますので、室外機は動かさず、そのままにしていただいて構いません。
こちらも業者により対応が異なる可能性がありますので、事前に業者に確認しておくことをおすすめします。
ベランダの防水工事中にエアコンの室外機を動かす方法
では、実際どのように室外機を動かして作業をするのか?ご紹介します。
室外機を動かしながら行う

室外機を動かしながらベランダの防水工事をする方法です。
比較的広いベランダや広いバルコニーの場合、この方法を行います。
こちらの写真の室外機は、配管カバーがついているため、一度カバーを取り外してから室外機を移動しています。
最後に、取り外した配管カバーを元に戻して終了です。
室外機を浮かせて施工をする

次は、室外機を浮かせて施工をする方法です。
コンパクトなベランダやバルコニー、不規則な形状のベランダなどは、この方法で施工します。
室外機は約20~40kgほどあるため、手すりや壁が傷つかないようにしっかりと保護します。
また、重さで落下することがないようしっかりと結び、工事が終わったら室外機を元の位置に戻します。
ベランダの防水工事でエアコンと室外機に関するQ&A

ベランダ防水の業者選びのポイント

ベランダの防水工事をできる業者は、リフォーム会社や防水専門業者、塗装業者など様々あります。
一番大事なのは”その業者にベランダ防水の施工実績はあるか?“という点です。
防水工事は、防水層の塗布や塗料の撹拌、天候と気温によって変わる硬化時間など、経験や知識がとても大切な施工です。
ぜひ、業者選びにお困りの際は”施工実績があるかどうか?”も参考にしてみてください。
もっと詳しく防水工事の業者選びや見積もり書の注意点について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

また、当店でもベランダ防水施工を行っております!
戸建てでベランダの防水工事を考えてらっしゃる人は、お気軽にお問い合わせください
まとめ
今回は”ベランダの防水工事中の室外機やエアコンについて“解説しました。
- ベランダの防水工事中にエアコンは使用可能
- ベランダの防水工事の際は、業者が室外機を移動させるため、事前に移動させる必要はない
- ただし、業者によって異なる場合があるため、工事の前に確認する必要がある
- ベランダの防水層を長持ちさせるためには、日頃の清掃やひび割れなど劣化の確認、トップコートの塗り替えが重要