今回の記事は、こんな人向けに書いています。
・ベランダからなぜ雨漏りが起こるの?
・雨漏りの応急処置方法を知りたい!
・雨漏りの応急処置グッズを知りたい!
ベランダから雨漏りが発生する原因は、ベランダ床の防水層のひび割れや、笠木(かさぎ)のシーリング材の劣化などが考えられます。
雨漏りを発見したときは、家にあるバケツやお風呂の桶を使って応急処置が可能です。
この記事では、ベランダ・バルコニーから雨漏りする原因や雨漏りの修理内容・費用、雨漏りによる二次被害、雨漏りを防ぐ方法を解説しています。
その他、今すぐ実践できる応急処置方法や役立つ応急処置グッズも紹介しています。
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
ベランダとバルコニーの違い

はじめにベランダとバルコニーの違いについて説明します。
ベランダ | バルコニー | |
---|---|---|
特徴① | 室外に張り出している/ 手すり付き | |
特徴② | 多少の雨風はしのげる | 開放感がある |
屋根の有無 | ||
洗濯物 |
ベランダとバルコニーはともに、室外に張り出していて手すりがあります。
ベランダは真上に屋根があるため、多少の雨風をしのぐことができ、洗濯物を干すことも可能です。
一方でバルコニーは、屋根がない分日当たりが良く、開放感があるのが特徴です。
しかし雨風が直接侵入するため、洗濯物を干す場所にはあまり向いていません。
ベランダ・バルコニーで雨漏りしやすい場所

ベランダ・バルコニーの雨漏りしやすい場所を解説します。
【雨漏りしやすい場所】
ベランダの床/笠木(かさぎ)
【雨漏りが発生する原因】
防水層のひび割れ
シーリング材のひび割れ・経年劣化
ベランダ・バルコニーで雨漏りしやすい場所は、床と笠木(かさぎ)です。
床は、トップコートのひび割れや剥がれが発生することで、隙間から水が侵入して雨漏りが発生します。
笠木は、ベランダの手すりの下にある平たい部分のことで、笠木の目地部分などから雨漏りします。
目地部分はシーリング処理がされており、これは隙間を埋めるための施行方法です。
このシーリング材は、紫外線に弱いため経年劣化などによりひび割れや肉やせが起こります。
場所別解説!ベランダ・バルコニーの雨漏りの原因と修理内容・費用

ベランダ・バルコニーの雨漏りの原因と修理内容・費用について場所別に解説します。
大まかな修理費用は以下の2つです。
軽度で部分的な修理の場合 | 重度で全面の工事が必要な場合 |
---|---|
約3~15万円 | 約15~90万円 |
修理の範囲や劣化の状態などによって異なりますが、小規模な工事で約3万円~修理ができます。
eリフォームでは無料で現地調査を行っているので、修理を検討している人はお気軽にご相談ください!
ベランダの床と排水口(ドレン)

ベランダ・バルコニーの床は場所によって、常に日が当たっている箇所とそうでない箇所があります。
そのため、常に日が当たっているところほど床の劣化が進行しやすいです。
逆に日が当たらず、コケが生えている部分は劣化しているように見えますが、実はコケが直射日光から床を守ってくれています。
そのため、高圧洗浄機で洗うと、何ともなくきれいだったということがあります。
- 原因
-
ベランダ床の防水層の劣化(ひび割れ)、排水口の詰まり、排水口周辺の素材の劣化など
- 修理内容
-
ベランダ床全面のFRP防水工事、排水口の詰まり解消、排水口周辺の防水層の塗り替え、改修ドレンの設置など
- 修理費用
-
約15~50万円
サッシ

ベランダのサッシとは、外側の窓枠やガラス部分を指します。
サッシは、ベランダの壁に設置されており、壁とサッシの境目のひび割れなどが起こると、そこから雨漏りが生じます。
- 原因
-
窓まわりのひび割れ、窓下と防水層の取り合い部*の劣化など
- 修理内容
-
窓まわりのシーリング処理、窓下と防水層の取り合い部のシーリング処理など
- 修理費用
-
約2~25万円
*取り合い部とは:異なる部材が接している部分のこと。上記の場合だと、窓下と防水層が接触している部分を指す。
笠木(かさぎ)

笠木とは、ベランダの手すりの下にある平たい部分のことを指します。
笠木の内側は木材でできており、その木材の外側を板金という金属で覆いかぶせています。
実は業者の人がベランダの雨漏りと聞いて一番初めに確認する場所は「笠木」です!
- 原因
-
内部の木材の劣化(腐って空洞やカビができている)、外部の目地に使われるシーリング材の劣化など
- 修理内容
-
笠木の目地部分のシーリング処理、内部の木材の取り替えなど
- 修理費用
-
約5~15万円
ベランダの壁

ベランダ・バルコニーの雨漏りと聞いて、壁から雨漏りが発生すると思う人は、少ないかもしれません。
しかし、ベランダ・バルコニーの壁は、毎日、紫外線や雨風・砂など常に何かしらの負担がかかっています。
そのため部分的に劣化が進行してそこから雨漏りが…なんてこともあります。
- 原因
-
紫外線や雨風、台風、雪、地震などによるひび割れ、シーリングの剥がれなど
- 修理内容
-
表面のみひび割れの場合(軽度)
シーリング処理
内部までひび割れがある場合(重度)
外壁素材を撤去して新しいものに張替え - 修理費用
-
約5~90万円
雨漏りした時の応急処置グッズと応急処置方法!
雨漏りしたときの応急処置グッズと応急処置の方法について紹介します。
ここで紹するグッズや方法は、業者が調査に来てくれるまでの一時的な効果しか期待できません。
あくまで、一時しのぎの応急処置のため、放置はせず、必ず業者の人に修理をしてもらいましょう。
応急処置グッズ

JANコード 4964549015658
<家にあるもの>
バケツ、お風呂の桶、ぞうきん、タオルなど
<その他>
防水シート(ビニールシートでもOK)、防水シールなど
防水シートと防水シールは、ホームセンターやネット通販でも購入できますが、最近では100円ショップでも購入することができます。
上の商品は100円ショップで販売しているアルミテープです。
雨漏りの状態によっては、防水テープなどの処置をしないほうが良い場合もあります。
素人では判断できないと思いますので、訪問予定の業者に「防水テープを貼っても良いか」を確認してから購入することをおすすめします。
応急処置方法
雨水が落ちる真下にバケツを置きます。
また、バケツの下に防水シートやビニールシートを敷くと、バケツ周辺の床をしっかりと防水することができます。
更に、雨水が落ちた時にバケツの底に跳ねるが場合もあるので、バケツの底にぞうきんやタオルを敷いておくと安心です!
施工事例をみてみよう
実際にeリフォームで行った施工事例を紹介します。
ベランダ・バルコニーの雨漏りによる二次被害


雨漏りが起こりやすい笠木(かさぎ)を例に説明をします。
笠木は、内側が木材・外側が金属で作られており内部に侵入した雨水によって、木材が腐ったり、金属が錆びたりします。
その状態を放っておくと、湿気を好むシロアリやカビの発生に繋がる可能性が高いのです。
表面上では一見平気なように見えても、内部では雨漏りによる二次被害が着々と進行しています。
このような雨漏りや雨漏りによる二次被害を出さないために定期的なメンテナンスが必要です。
未然に防ごう!ベランダの雨漏りの予防方法


ベランダの雨漏りを未然に防ぐ方法は、定期的にメンテナンスを行うことと、ベランダの清掃をこまめに行うことです。
メンテナンス時期の目安は以下の通りです。
【メンテナンス時期の目安】
・目地部分のシーリングが切れている
・ベランダの壁や床塗膜の浮き・ひび割れ
・木材や金属の剥がれや錆び
・ベランダの床や壁の変色
またeリフォームでは、5,000円~ベランダの清掃のみの依頼を承っています!
まとめ
【ベランダで雨漏りしやすい場所】
床/笠木(かさぎ)
【修理費用の目安】
軽度で部分的な修理の場合
約3~15万円
重度で全面的な工事の場合
約15~90万円
【応急処置方法】
水が垂れている真下にバケツを置く
バケツの底と下にタオルを敷いておくと飛び散り防止に!
【応急処置グッズ】
バケツ/タオル/防水シート/防水シールなど
一時しのぎのため放置をしない!
必ず業者に見てもらう!
ご家庭のベランダ・バルコニーの雨漏り以外にも不安な点・心配な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。