雨樋は住宅の耐久性を守る大切な部材ですが、メーカーや製品によって特長や価格帯は大きく異なります。
その中でデンカアステック(株)は、コストパフォーマンスの高さと施工性の良さで、多くの住宅に採用されてきたメーカーです。
代表的な角樋シリーズ「トーヘン」は、新築住宅を中心に広く普及しており、街中で目にする機会の多い雨樋のひとつです。
この記事では、デンカアステックの雨樋のメリット・デメリットや価格相場を中心に解説します。
また、他メーカーとの比較も交えながら、雨樋選びの参考になる情報をお届けします。
ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。
デンカアステックの雨樋とは?

※画像引用:デンカアステック(株)
まずは、デンカアステックの雨樋がどのような特徴を持っているのかを確認していきましょう。
デンカアステックの会社概要
デンカアステック(株)は、旧・電気化学工業から分社化された建材メーカーで、住宅建材や雨樋製品を幅広く展開しています。
プラスチック成形の技術を活かし、コストと施工性の両立を実現しているのが特徴です。
住宅の外装材や防水材なども手がけ、住まいを守る製品を長年供給してきました。
本文では、わかりやすさのために「デンカ雨樋」と略して紹介します。
住宅用雨樋の展開と特徴
デンカ雨樋は、樹脂製を中心に、扱いやすさと価格の手頃さで広く流通しています。
角樋が主力ラインで、直線的でシンプルなデザインは、住宅外観をすっきりと馴染むのが魅力です。
さらに標準的な住宅に合わせやすいサイズ展開も整っており、新築・リフォームを問わず選びやすい製品となっています。
またデンカアステックは樹脂製だけでなく、ガルバリウム製・アルミ製・ステンレス製など金属系の雨樋も展開しています。
用途に応じて、価格・デザイン性・耐久性のバランスを考えながら選べる点も魅力と言えるでしょう。
こうした幅広い製品展開に加え、大量施工に適した扱いやすさから、住宅メーカーや工務店が選びやすいのも特徴です。
デンカアステックの主力製品

※画像引用:デンカアステック(株)
デンカ雨樋は、標準的な角樋を中心に展開しています。
その中でも、代表的なシリーズが「トーヘン」です。
- トーヘン(117F・117)
-
トーヘンは街中でよく見かける角樋の代表格で、価格の安さと流通量の多さから、新築住宅や建売住宅に多く採用されています。
- その他のシリーズ
-
デンカアステックは、トーヘン以外にも住宅用雨樋を展開しています。
しかし、特にトーヘンの流通量が圧倒的に多く、同社を代表する製品と言えます。
トーヘン(117F・117)については、別記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください↓

デンカ雨樋のメリット

デンカ雨樋には、次のようなメリットがあります。
- 価格が手頃
-
他メーカーと比べて安価で、コストを抑えやすい
- 施工性が良い
-
部材が軽量で加工しやすく、職人からも扱いやすいとされている
- 流通量が多い
-
街中でよく見られるため、交換や修繕時の入手がスムーズ
新築や建売住宅など、コスト重視の物件で選ばれやすい理由がここにあります。
デンカ雨樋のデメリット

一方で、デンカ雨樋には次のような注意点もあります。
- 耐久性は標準的
-
金属製雨樋に比べると、強度はやや劣る
- 台風や豪雨時の負荷に弱い場合も
-
設置条件によっては、金具外れやたわみが起きやすい
- デザインの選択肢は少なめ
-
機能面で十分でも、外観デザインを重視する人には物足りないことも
こうした点を理解したうえで、選ぶことが大切です。
ただし、設置する地域の環境条件によっては注意が必要です。
例えば、豪雪地域では雪の重みで樋が変形しやすく、塩害のある沿岸部では耐食性の面で寿命が短くなる可能性があります。
こうした場合は、より強度や耐久性に優れたステンレスやアルミ製雨樋を検討するのも選択肢のひとつです。
デンカ雨樋の価格相場と選び方

雨樋を検討する際に、気になるのが価格相場です。
デンカ雨樋は、1mあたりの材料費で約800~1500円程度とされ、他メーカーと比べてもリーズナブルな部類に入ります。
施工費用を含めた場合は、住宅の規模や形状によって変動しますが、全体的に「コストパフォーマンスの高い雨どい」と評価できます。
選び方のポイントとしては、地域の降雨量や積雪量を考慮することです。
そして、外観デザインにこだわるかどうかを判断基準にすると、失敗が少なくなります。
デンカアステックと他メーカーの比較

※画像引用:パナソニックホールディングス(株)、元旦ビューティ工業(株)
デンカ雨樋をより理解するために、他メーカーの代表製品と比較してみましょう。
- パナソニック「シビルスケア」
-
高耐久・高デザイン性を兼ね備えた雨樋シリーズ。
長寿命を重視する住宅に向いている。
-
屋根と一体化した内樋で、デザイン性と機能性を兼ね備えている。
雨樋を目立たせたくない住宅に採用されることが多い製品。
パナソニックの雨樋製品の中でも、特に人気が高いのがシビルスケアシリーズです。
また、屋根と一体化した内樋を検討しているなら、元旦ビューティ工業の内樋も参考になります。
詳しくは、下記の関連記事をご覧ください↓


まとめ
デンカ雨樋は、コストと性能のバランスが取れた製品として新築からリフォームまで幅広い住宅で採用されています。
特に角樋の「トーヘン」は、街中でも多く見かける代表的な製品です。
耐久性やデザインの面では、他メーカーに劣る部分もありますが、価格相場を重視する人には有力な選択肢となるでしょう。
一方で多雪地域や塩害のある沿岸部など、環境によっては寿命が短くなる可能性があるため、注意が必要です。
そうした場合は、より耐久性の高いステンレスやアルミ製の雨樋を検討すると安心です。
他メーカーとの比較も踏まえ、自宅に合った雨樋を選ぶことが大切になります。


eリフォームでは無料で現地調査を行っています。
お住まいやご希望に合わせた最適なご提案をいたしますので、気になる点がございましたらお気軽にご連絡ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。