- ベランダ工事をしたいけど、住んでいるから時間をかけずに早く終わらせたい
- 集合住宅だから、臭いが少ない塗料で施工をしたい
- FRP防水のベランダなので、水性のプライマーを探している
そんな人におすすめなのが、「フローンFRP防水面用アクアトップ」です。
通常のベランダ防水の施工では、プライマー+トップコートの組み合わせが基本です。
しかし、フローンFRP防水面用トップコートはプライマーとトップコートが一体になった製品のため、工程が減り、時短になります。
今回は、そんなフローンFRP防面用アクアトップの特徴や工法、仕上がりイメージや施工費用などをご紹介します。
フローンFRP防水面用アクアトップとは?

※ 画像引用:フローンFRP防水面用アクアトップ
はじめに、フローンFRP防水面用アクアトップについて紹介します。
フローンFRP防水面用アクアトップって何?
東日本塗料が販売している防水塗料のことで、「時短・コストダウン・環境に優しい」という特徴を持つ、SDGsを意識した製品です。
ベランダやルーフバルコニーのFRP防水面の塗布や、FRP防水面の水性プライマーとしても使用可能な塗料です。
FRPとは?

FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced plastics)の略称のことで、樹脂とガラス繊維を編んで作ったシートを組み合わせて形成する複合材料です。
日常生活で利用している自動車や浴槽などの身近なものから、ロケットや人工衛星など、とても幅広く使われています。
フローンFRP防水面用アクアトップの製品仕様
フローンFRP防水面用アクアトップについて詳しく見ていきましょう。
商品名 | フローンFRP防水面用アクアトップ |
特徴 | 速乾、コストダウン、環境に優しい |
用途 | ベランダ、バルコニーの防水面 また、FRP防水層のプライマーとして使用可能 |
色相 | F-4 フォックスグレー |
乾燥性 | 2時間で歩行可能 (23℃の場合) |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
フローンFRP防水面用アクアトップの特徴

次に、フローンFRP防水面用アクアトップの特徴について詳しく見ていきます。
コストダウンが可能
通常のFRP防水の施工は、プライマー(下塗り)をしてからトップコート(上塗り)という工程が基本です。
しかし、アクアトップはプライマーとトップコートが一体化した塗料のため、プライマーを塗布する必要がなく、工程を短縮することができます。
材料費に加えて、人件費も抑えられるため、大幅なコストダウンが可能と言えます。
また、フローンFRP防水面用アクアトップは、FRP防水面のプライマーとしても使用可能です。
速乾性
メーカー実施の乾燥性試験の結果がこちらになります。
試験項目 | 気温・時間 | ||
10℃ | 23℃ | 30℃ | |
上塗可能時間 | 4~72時間 | 2~72時間 | 1~72時間 |
歩行可能時間 | 4時間 | 2時間 | 1時間 |
※施工環境により乾燥時間は前後します。
防水工事は乾燥を待つ時間が発生してしまいますが、フローンFRP防水面用アクアトップは速乾性があるので、作業効率の向上と作業時間短縮ができていると言えます。
環境に優しい

フローンFRP防水面用アクアトップは、ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆です。
また、防水塗料には独特な臭いを発するものがありますが、フローンFRP防水面用アクアトップは水性塗料のため強い臭いがありません。
溶剤に水を使用しているため、集合住宅やお子様のいるご家庭でも安心して使えます。
ホルムアルデヒドとは?

ホルムアルデヒドとは、ヒトの粘膜や気管を刺激するため、シックハウス症候群の原因として知られる物質です。
建築資材に使用される塗料や接着剤、防虫剤などに含まれています。
急性中毒や慢性中毒を引き起こす可能性もあるため、注意が必要な物質です。
ホルムアルデヒド放散等級とは?
ホルムアルデヒド放散等級とは、内装材や塗料などに含まれる「ホルムアルデヒド」の放散量を示す等級のことです。
このホルムアルデヒド放散等級には、F☆☆☆☆やF☆☆☆、F☆☆などの等級があります。
放散量が少ないほど星の数が多いため、F☆☆☆☆が最も安全な等級だということです。
フローンFRP防水面用アクアトップの工法

ここでは標準工法を3種類、ご紹介します。
平滑仕様

※ 画像引用:フローンFRP防水面用アクアトップ
まず、FRP防水面を研磨し、アセトンで拭き取りって研磨粉とワックス成分を除去します。
フローンFRP防水面用アクアトップは希釈の必要がないため、ローラーやハケで原液を2度塗りすると完成です。
プラチップ仕上

※ 画像引用:フローンFRP防水面用アクアトップ
こちらはプラチップ仕上です。
平滑仕様と同じく、FRP防水面を研磨し、アセトンで拭き取りって研磨粉とワックス成分を除去します。
次に、フローンFRP防水面用アクアトップとフローンプラチップを混合し、電動撹拌機で十分に撹拌し、2度塗りをして仕上げます。
水性プライマー仕様

※ 画像引用:フローンFRP防水面用アクアトップ
最後に、水性プライマー仕様です。
こちらも同じく、素地調整をしてからフローンFRP防水面用アクアトップを塗布します。
水性プライマー仕様は、フローンFRP防水面用アクアトップではなく、その他の上塗可能製品を上塗りします。
(上塗可能製品については後ほど解説します。)
フローンFRP防水面用アクアトップの仕上がりイメージ
では、実際に仕上がりのイメージを見てみましょう。
平滑仕様

※ 画像引用:フローンFRP防水面用アクアトップ
平滑仕様は、塗装面を平滑に仕上げる仕様のことを言います。
平滑な下地にローラーなどの工具を用いて、塗膜表面を平滑に仕上げる方法です。
見た目から分かるように、表面が滑らかでツルツルした仕上がりになります。
プラチップ仕上

※ 画像引用:フローンFRP防水面用アクアトップ
次に、プラチップ仕上です。
弾性防滑材のプラチップを塗料に混ぜて塗装する仕上げの方法です。
平滑仕様と対照的に「防滑仕様」とも呼ばれます。
表面がザラザラした仕上がりになるので、滑りにくくなります。
上塗可能製品
メーカーから発表されている上塗可能製品になります。
商品名 | 光沢 | 上塗適正 |
シートトップ#100・#200 | 艶消 | ○ |
遮熱シートトップ100・200 | 艶消 | ○ |
エコトップ | 艶有 | ○ |
エコトップ遮熱 | 艶有 | ○ |
費用相場

フローンFRP防水面用アクアトップのトップコートの塗り替え工事の費用は、人件費や材料費など含めて約10万円~になります。
施工上の注意点
- 密着不良、ひび割れ、仕上がり不良の原因となるので、気温5℃以下、湿度80%以上での施工は避けましょう。
- 塗装後翌日までに降雨、降雪等の心配がある場合は、施工を避けてください。
- 油脂分などの付着物は、アセトンで拭き取り、表面を綺麗にしておきましょう。
- 素地調整は耐久性を高める重要な工程になるため、入念に処理をしましょう。
- FRP防水面に割れ、剥がれ等が発生している場合は、上塗りの膨れ、破断の恐れがあるため、施工は避けてください。
- 動植物に影響を及ぼす可能性があるので、施工時及び施工後の換気を十分に行ってください。
まとめ
今回は”フローンFRP防水面用アクアトップ”についてご紹介しました。
- フローンFRP防水面用アクアトップは東日本塗料が販売している製品
- 速乾、コストダウン、SDGsを意識した塗料
- プライマー(下塗り)とトップコート(上塗り)が一体化した商品
- プライマーとしても使用が可能
- 水性塗料のため、強い臭いがしない
- 速乾性があるので、作業効率の向上と、作業時間の短縮になる
- フローンFRP防水面用アクアトップのホルムアルデヒド放散等級はF☆☆☆☆