FRP防水のベランダ床面の勾配って直せる?勾配がなくなる原因や再施工の費用を解説

FRP防水の床面勾配
  • ベランダの床面に水溜まりができてしまう
  • 排水溝があるのに雨水が室内側に流れてくる
  • 雨が降ると家の中に水が逆流してくる
  • 水捌けが悪いまま放置すると雨漏りするって本当?
  • ベランダの側溝に水が溜まって流れない

FRP防水のベランダ床面は、経年劣化や新築時の設計ミスリフォーム工事での施工不良により勾配がない(なくなる)場合があります。

また、勾配のみ再施工することも可能で、下地全体の形状から再施工する場合や、樹脂モルタルで部分的に勾配を調整することも可能です。

この記事では、FRP防水のベランダ床面の勾配がない原因や勾配が必要な理由、また再施工の費用などについて詳しく解説します。

目次

FRPとは?勾配とは?

FRP防水の施工中

FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced plastics)の略称のことで、樹脂とガラス繊維を編んで作ったシートを組み合わせて形成する複合材料です。

日常生活で利用している自動車や浴槽などの身近なものから、ロケットや人工衛星など、とても幅広く使われています。

勾配とは?

勾配とは、傾斜面の傾きの程度斜面のことです。

勾配が無いと床面に水溜まりができてしまい、常に床が濡れた状態になります。

適切な勾配があることで、スムーズな排水を行い、建物を保護することができます。

ベランダの床面に必要な勾配は1/50が目安?

水平器

FRP防水のベランダの床面の勾配は1/50が目安、排水溝付近は1/100以上が適切だと言われています。

そのため、ベランダの幅が広いほど、勾配が必要になります。

1/50ってどのくらい?

1/50の勾配とは、”50cmに対して1cmの勾配をつける“ということです。
つまり、幅2mのベランダには、4cmの勾配が必要ということになります。

ベランダ床の勾配の修正、再施工は可能?

勾配のある綺麗なベランダ床面

FRP防水のベランダ床面の勾配を直す工事は可能です。

  • 下地全体の形状から再施工する
  • FRPのガラスマットを重ね勾配を増す
  • 樹脂モルタルで部分的に勾配を調整する

ベランダの形状や広さ、排水溝の数や建物の造りにより、勾配のつけ方や施工方法が変わります。

施工業者としっかり話し合いをすることが、とても大切です。

ベランダの床面の勾配を直す費用

FRP床面のビフォーアフター
勾配がなくなり水が滞留してしまう床面も、勾配を付けることでスムーズに排水できます

eリフォームは、ベランダの床の勾配を直す工事を行っています。

下地から再施工し、その上にFRP防水の工事を行った場合、一般的な住宅のベランダ(5㎡~10㎡)で約25万円~です。
※下地の状況や環境、雨漏り状況などによって大きく変動する場合あり

ベランダ床の勾配不良やひび割れ・剥がれなどのお悩みは、ぜひeリフォームにご相談ください

お問い合わせ

水捌けが悪いまま放置すると雨漏りするって本当?

雨漏りしてる天井

水捌けが悪いままのベランダ床面を放置すると、防水層が劣化してしまい、雨漏りする可能性があります

また、カビや苔が発生、シロアリやネズミなど害虫が沸いてしまうため注意が必要です。

カビを放置すると、アレルギーや呼吸器疾患、皮膚炎などの健康被害を起こしてしまうリスクがあります。

FRP防水の床面に勾配がなくなる原因

施工の準備段階です

FRP防水の床面に勾配がなくなる原因について解説します。

新築時の施工ミス

建設段階で、勾配の計算が正しく行われていなかったケースです。

設計段階や施工途中でミスが起きてしまい、本来つけるべき傾斜が確保されていない場合があります。

この場合は、引き渡し当初から水が流れにくく、雨が溜まりやすい状態になります。

経年劣化

長年の紫外線・雨風・歩行などの影響により、防水層の表面が徐々にすり減ることで、元々あった勾配が弱くなってしまうことがあります。

特にFRP防水は硬い性質があるため、劣化が進むと細かいひび割れや凹凸が生まれ、水が溜まりやすい状態になります。

設計上の都合

室内との段差を低くするなど、デザイン性や同線を優先した結果、勾配が十分に確保されないケースもあります。

「意図的にフラットな床にしている」状態で、見た目がすっきりする反面、排水性能は低くなりやすい点がデメリットです。

リフォーム時の施工不良

過去に防水リフォームを行った際に、下地調整が不十分なまま防水層を重ねてしまったことが原因になるケースです。

本来は既存の防水層の状態を確認し、必要に応じて撤去・補修・高さ調整を行ってから新しい防水層を施工します。

しかし、十分な下地調整が行われていない場合、床の勾配が無くなり水が流れなくなることがあります。

下地の処理など “目に見えない部分” の丁寧さが防水層を長持ちさせるコツです。

勾配の劣化は対策できる?

掃除はこまめにしましょう

「設計ミス、経年劣化、設計上の都合」の中で唯一対策できることが経年劣化です。

経年劣化とは、時間の経過により品質が低下していくさまを言います。

以下のような対策をすると、勾配の劣化を抑えることができます。

  • ベランダに重量物を置かない
  • 床を傷める靴を履かない
  • 排水溝の清掃をこまめにする
  • 雨水など水が流れやすいように、流れを遮るものは置かない
  • トップコートの塗り替えをを定期的に行う
  • 定期的に清掃をして床面の綺麗を保つ

まとめ

今回は「FRP防水層のベランダ床面の勾配を直せるか?」についてご紹介しました。

ベランダの形状や建物により、勾配のつけ方や施工方法が変わるため、業者としっかり話し合うことが大切です。

  • 勾配がなくなる原因は、設計ミス・経年劣化・設計上の都合・リフォーム時の施工不良など
  • 経年劣化による勾配の減りは対策をすることができる
  • ベランダ床面に勾配がないと、水捌けが悪くなり床の劣化を早める
  • 勾配の再施工は可能だが、工事内容によって費用は大きく変わる
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この記事を書いた人

店長写真 eリフォーム店長 後藤

初めまして、eリフォームにご訪問下さいましてありがとう御座います。

店長の後藤まさるです。


突然ですが、『リフォームを頼んで失敗したご経験はおありでしょうか?』


私はありまして、過去実家のリフォームを家族が依頼し、よくわからないままにいい加減な工事をされてしまい、母が苦しんだのを覚えています。


人生でも数回しかリフォーム、特に屋根や防水工事などは行わないため、私と同じような思いをしてほしくないという思いから..eリフォームというお店を立上げました。


地味な我々ですが、丁寧で良いリフォーム工事をお届けできるよう全力を尽くすことをお約束致します。

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