FRP防水とウレタン防水の違いとは?どっちがお勧め?施工期間や工法、料金を比較

FRP防水とウレタン防水の違いとは?

「FRP防水とウレタン防水の違いが分からない!」

「コストは抑えたいけど耐久性も欲しい!」
などのお悩みはありませんか?

実はFRP防水とウレタン防水、仕上がりの見た目はあまり違いがありません。

しかし、使用している樹脂はウレタンとプラスチックで別物です。

この記事では、FRP防水とウレタン防水、2種類の防水工事について特徴や料金について解説します。

どちらを選べばいいか迷っている人やそれぞれの特徴が知りたい人にFRP防水とウレタン防水のメリット・デメリットや工法などを比較して紹介します。

目次

ウレタン防水とは?

床面

まず、ウレタン防水の特徴やメリットなどについて紹介します。

ウレタン防水の特徴

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を複数回塗布することにより防水層を形成する方法です。

ウレタンは場所や形状を問わないため、いろいろな建物や場所に施工することができます。

マンションのベランダはもちろん、屋上防水のような広い場所の施工にも利用されています。

ウレタン防水のメリット・デメリット

メリットデメリット
柔軟性、耐衝撃性が高い

複雑な形状に対応している

国内主流のため取り扱い業者が多い

コストパフォーマンスが高い
液体を手作業で塗るため技術が必要

硬化に時間がかかるので工事期間が長い

ウレタン特有の匂いが発生する

ウレタン防水の工法

次にウレタン防水の2種類の工法をご紹介します。

1.密着工法

ウレタン防水の密着工法

下地にそのままウレタン樹脂を塗っていく通常の工法です。

シンプルな施工のため短時間で安価ではありますが、下地に直接ウレタンを塗るため注意が必要になります。

また、密着工法は新築や面積が狭い場所、雨漏りを起こしていない場所に最適です。

2.通気緩衝工法

ウレタンの通気緩衝工法

通気緩衝工法は、下地に「通気緩衝シート」を貼ります。

この「通気緩衝シート」には、たくさんの小さな穴が開いていて、内部の水分や水蒸気は一時的にシート内部に留まります。

すでに下地が水分を含んでいた場合、ウレタン樹脂が蓋になってしまい、蒸発した水分の行き場がなくなってしまいます。

そのときに起きる現象を「膨れ」といいます。

この「膨れ」が起きてしまうと、塗膜が割れやすくなり、そこから雨水が侵入してしまうためとても危険です。

そのため、通気緩衝工法を行う場合は、同時に脱気筒を設置することで、内部の水分を外に逃がし膨れを防ぐことができます。

築年数が経っている建物の場合、水分や水蒸気を含んでいる可能性があるため、通気緩衝工法をお勧めします。

FRP防水とは?

FRP防水

次にFRP防水の特徴やメリット・デメリット、工法についてご紹介します。

FRP防水の特徴

FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称のことです。

FRP防水は、このプラスチック樹脂とガラス繊維を編んで作ったシートを組み合わせて形成する防水層のことです。

浴槽や貯水槽、自動車や船舶など、幅広く活用されています。

FRP防水のメリット・デメリット

メリットデメリット
軽量で強度がある

防水性が高い

硬化速度が速い

錆びない
素材の分解ができずリサイクルができない

コストがかかる

柔軟性がない

紫外線に弱い

FRP防水の工法

FRP防水の工法

ウレタン防水と同じくFRP防水にも2種類の工法があります。

1.密着工法

ウレタン防水と同じく、下地の上に防水層を密着させて施工する方法です。

新築の住宅や、下地が痛んでない場合のリフォームなどに利用されるFRP防水の工法です。

2.通気緩衝工法

FRP防水の通気緩衝工法

こちらもウレタン防水と同じで、下地と防水層の間に通気用のシートを挟みます。

下地からの水分や水蒸気を脱気筒から逃がすことができます。

FRP防水とウレタン防水の相場を比較

FRP防水とウレタン防水の相場比較

FRP防水とウレタン防水の相場比較をご紹介します。

スクロールできます
FRP防水ウレタン防水
施工単価
(1㎡あたり)
約4,000円~9,000円約3,000円~7,500円
工期1~2日2~10日
耐久年数10年前後5~10年
適した場所ベランダ、バルコニー、屋上
(木造住宅や広い場所には向かない)
ベランダ、バルコニー、屋上

適した場所がどちらも一緒ではありますがそれぞれの特徴を考えてみましょう。

FRP防水の場合、伸縮性がないためひび割れが起きやすく、そのため狭い場所への使用が向いていると考えられます。

またウレタン防水は、床面積や形状を問わないため、多くの場所で施工できる汎用性の高さが特徴です。

防水層を長持ちさせるためには

防水層を長持ちさせるためには

防水層を長持ちさせるために大事なのが日常の掃除トップコートです。

紫外線や摩擦などから防水層を守ってくれるので、防水層を長持ちさせるためにはトップコートのメンテナンスも必要不可欠です。


FRP防水のトップコートについてはこちらもご覧ください。

防水業者と塗装業者どっちに依頼をする?

防水業者と塗装業者の比較

防水業者と塗装業者では作業内容や得意分野が全く違います。

塗装業者は塗装工事に特化した業者であり、屋根や外壁などに塗料を塗りメンテナンスを行います。

一方で防水業者は防水工事や雨漏りの修理に特化しており、ベランダや屋上などをメンテナンスしています。

塗装工事は外壁などに塗料を塗り、見た目を保護する役割がありますが、防水工事は雨漏りや下地の劣化を守る工事をします。

塗装業者が防水工事を施工することは可能ですが、防水工事には経験と技術や専門的な知識が必要です。

防水のことでお悩みの方は、防水業者に相談するのがお勧めです。

まとめ

今回はFRP防水とウレタン防水について比較してみました。

  • FRP防水はやや高価だが、ウレタン防水より工期は短い
  • ウレタン防水は工期は長いものの、FRP防水より安価である
  • 施工場所により素材の向き不向きがある
  • どちらも紫外線や摩擦で劣化するため、定期的なメンテナンスが必要

住宅の現状を正しく把握してどちらが適しているか見極めることがとても大事です。

もしご自身での判断に迷う場合はプロの業者にご相談ください。

この記事を書いた人

店長写真 eリフォーム店長 後藤

初めまして、eリフォームにご訪問下さいましてありがとう御座います。

店長の後藤まさるです。


突然ですが、『リフォームを頼んで失敗したご経験はおありでしょうか?』


私はありまして、過去実家のリフォームを家族が依頼し、よくわからないままにいい加減な工事をされてしまい、母が苦しんだのを覚えています。


人生でも数回しかリフォーム、特に屋根や防水工事などは行わないため、私と同じような思いをしてほしくないという思いから..eリフォームというお店を立上げました。


地味な我々ですが、丁寧で良いリフォーム工事をお届けできるよう全力を尽くすことをお約束致します。

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