「貫板(ぬきいた)の交換って必要なの?」といった疑問を抱えている人は、少なくありません。
貫板は、普段は目に見えない部分ですが、雨風や紫外線の影響を受けやすく、年数が経つと劣化してしまいます。
放置すると、棟板金の浮きや落下、さらには雨漏りにつながる可能性もあるため、早めの対処が重要です。
この記事では、貫板の劣化サインや交換が必要な理由、気になる費用相場や注意点まで、わかりやすく解説します。
後悔しない工事にするためのポイントもご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
貫板とは?

貫板とは、屋根のてっぺんに取り付けられる「棟板金」を支えるための下地材です。
簡単に言うと、「屋根のてっぺんを支えるための、隠れたヒーロー」のような存在でしょう。
木製や樹脂製、金属製などの種類があり、棟板金の固定や屋根の耐久性に大きく関わる、重要な部材です。
下の記事では、貫板の役割や劣化のサイン、メンテナンスのタイミングなど、わかりやすく説明しています!
詳しく知りたい人は、ぜひご覧ください↓

貫板の交換が必要な理由

屋根の「棟」は、雨風にさらされやすい場所です。
貫板は、紫外線や雨風の影響を長年にわたり受け続けます。
特に木製の貫板は、水分を吸収しやすく、次のような劣化の症状が見られることがあります。
- 棟板金が浮いている・グラグラしている
- 棟板金の釘が抜けかかっている(釘浮き)
- 強風時に屋根に何か落ちたような音がした
- 屋根の頂上にサビや腐食が見える
これらの症状があると、棟板金の固定力が弱まっており、屋根の破損や雨漏りの前触れの可能性が高いです。
貫板交換のタイミングは?

貫板の交換時期は、屋根の築年数によって異なりますが、築10~20年を目安に検討するのがおすすめです。
特に以下のケースでは、早めの点検・交換が必要です。
- 棟板金の釘が浮いてきている
- 木製の貫板が使われており、雨に打たれる状態が続いている
- 過去に強風・台風などの被害があった
放置すると、棟板金が飛ばされてしまい、屋根内部に直接雨が侵入して、大規模な修理が必要になる可能性が高くなります。
貫板交換の流れと施工日数

「どんな工事をするの?」「工事期間はどれくらい?」と気になりますよね。
ここでは、貫板の交換工事の流れと工事期間を、ご紹介します。
屋根の上にのぼり、棟板金と貫板の劣化具合を確認
既存の棟板金と、劣化した貫板を丁寧に取り外す
新しい貫板(樹脂製や金属製など)を設置
棟板金を新しく固定し、ビス止め防水処理
貫板交換にかかる費用~火災保険の活用~

貫板の交換では、上に被せる棟板金の交換もセットで行われることが多いため、一緒にご紹介します。
工事の内容や建物の状態によって変動しますが、以下が一般的な目安となります。
内容 | 費用の目安 |
---|---|
貫板の交換(1mあたり) | 4,000~/m |
棟板金の交換(1mあたり) | 5,000~/m |
総額の目安(20~30坪) | 100,000~ |
台風や強風といった自然災害や、飛んできたものによる破損が原因であれば、火災保険が使えるケースもあります。
屋根に被害があったと感じたら、まずは専門業者に相談し、調査と見積もりを依頼しましょう。
貫板交換~素材・業者選びのコツ~
貫板の交換は、何度も行うものではないため、素材選びや業者選びで後悔しないことが大切です。
ここでは、耐久性の高いおすすめの素材と、信頼できる業者を見極めるポイントをご紹介します。
樹脂製・金属製の貫板が人気

従来の木製に代わって、最近は腐りにくい「樹脂製」や、強度の高い「金属製」の貫板が多く採用されています。
- 【樹脂製貫板】
-
耐水・耐久性に優れ、比較的価格が安い
- 【金属製貫板】
-
強風にも耐えられるが、やや価格が高い
どちらもビス止めで、強力に固定されるため、釘浮きの心配も少なくなります。
信頼できる業者に依頼しよう

高所での作業や、金属の扱いをともなうため、DIYはやめてください。
以下のようなポイントに注目して、信頼できる業者を選びましょう。
- 屋根専門の施工実績が豊富
- 劣化状況や工事内容を、写真つきで丁寧に説明してくれる
- 相見積もり(複数の業者に見積もりを請求)にも応じてくれる
まとめ
屋根の棟を支える貫板は、雨風や紫外線の影響で、徐々に劣化していきます。
見た目に問題がなくても、内部で腐食が進み、気付かないうちに雨漏りなどのトラブルを招くことも少なくありません。
適切なタイミングで交換を行うことで、屋根の寿命を延ばし、大がかりな修理を防ぐことができます。
特に、木製の貫板よりも耐久性の高い樹脂製の素材を選ぶことで、屋根の状態をより長く良好に保てます。
雨漏りや板金の落下といったトラブルを防ぎやすくなり、不安の少ない暮らしにつながるでしょう。
貫板の劣化が気になる場合や、前回のメンテナンスから年数が経っている場合は、注意が必要です。
eリフォームでは無料で現地調査を行っています。
気になる点がございましたらお気軽にご連絡ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。