雨樋は、住宅の寿命を左右する重要な建材ですが、メーカーごとに素材や性能は大きく異なります。
その中で、タニタハウジングウェア(株)は、金属建材を幅広く扱うメーカーとして知られています。
雨樋はもちろん、屋根材や換気棟、庇(ひさし)、鎖といなども手がけており、住まい全体をトータルで支える製品ラインナップが特徴です。
特に、ステンレス製やガルバリウム製の雨樋は、優れた耐久性とデザイン性を兼ね備え、モダンな住宅や沿岸部でも安心して採用されています。
この記事では、タニタの雨樋を素材別に紹介し、そのメリット・デメリットや価格相場について徹底解説します。
ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。
タニタの雨どいとは?

※画像引用:(株)タニタハウジングウェア
タニタハウジングウェア(株)は、金属建材を幅広く手掛けるメーカーです。
雨樋だけでなく、屋根材や換気棟、庇、鎖樋なども展開しており、住宅の外装をトータルで支える製品ラインナップが強みです。
雨樋においては、樹脂ではなく金属系を中心に扱っている点が他社との大きな違いであり、耐久性とデザイン性の高さで注目されています。
タニタ雨樋の主なラインナップ
タニタの雨樋は、素材ごとに特徴が分かれており、住宅条件や求めるデザイン性に応じて選ぶことができます。
ステンレス製

※画像引用:(株)タニタハウジングウェア
ステンレスは錆に強く、非常に長寿命な素材です。
耐食性に優れ、沿岸部や積雪の多い地域でも安心して使用できます。
強度が強いため雹や落雷にも耐えやすく、適切に施工・管理すれば、30年以上使えることも珍しくありません。
初期費用は、樹脂製やガルバリウム製に比べて高めですが、長期的に見れば交換頻度が少なく、ランニングコストを抑えられる点が魅力です。
ステンレス製雨どいについては、以下の関連記事で詳しく解説していますので参考にしてください↓

ガルバリウム製

※画像引用:(株)タニタハウジングウェア
アルミと亜鉛の合金であるガルバリウム鋼板を使った雨樋は、錆びに強く軽量で施工しやすいのが特徴です。
耐久性はステンレスに劣るものの、コストを抑えつつ十分な耐用年数を確保できるため、バランスの取れた選択肢といえます。
近年はモダン住宅との相性も良く、人気の素材です。
ガルバリウム製雨どいについては、以下の関連記事で詳しく解説していますので参考にしてください↓

アルミニウム製

※画像引用:(株)タニタハウジングウェア
アルミは軽量で加工しやすく、錆にも強い素材です。
施工性が良いため、職人からの評価も高く、外観のシャープさを演出できます。
ただし、強度はステンレスに劣るため、強風や大雪など極端な環境下では注意が必要です。
価格は、ガルバリウムと同程度かやや高めです。
アルミ製雨どいについては、以下の関連記事で詳しく解説していますので参考にしてください↓

銅製

※画像引用:(株)タニタハウジングウェア
銅は昔から高級住宅に使われてきた素材で、経年変化による「緑青(ろくしょう)が味わいとなる点が特徴です。
非常に耐久性が高く、50年以上使用されるケースもありますが、初期費用は高額でメンテナンスも特殊な知識が必要です。
和風建築や、重厚感を求める住宅に向いています。
銅製雨どいについては、以下の関連記事で詳しく解説していますので参考にしてください↓

タニタ雨樋のメリット

タニタの雨樋を選ぶメリットは、主に以下の通りです。
- 高い耐久性
-
金属素材を採用しているため、長寿命で交換頻度が少ない
- デザイン性の高さ
-
シンプルで直接的なデザインが多く、モダン住宅や高級住宅に馴染む
- 素材のバリエーションが豊富
-
ステンレス・ガルバリウム・アルミ・銅と幅広く、住宅条件に合わせて選択できる
- 塩害や積雪にも対応可能
-
沿岸部や豪雪地域など、厳しい環境下でも安心
タニタ雨樋のデメリット

一方で、次のような点には注意が必要です。
- 初期コストが高い
-
樹脂製やデンカ製の雨樋と比べて導入費用は高額
- 施工業者が限られる
-
金属加工の知識や技術が必要なため、施工業者の選定は慎重に行う必要ある
- 重量がある
-
銅やステンレスは重量があるため、住宅の条件によっては補強が必要になることも
タニタ雨樋の価格帯と選び方

タニタ雨樋は素材によって価格帯が大きく変わります。
一般的な目安は、以下の通りです。
素材 | 価格帯(1mあたり) | 特徴 |
---|---|---|
ステンレス | 約2,500円~ | 最も長寿命、耐食性に優れる |
ガルバリウム | 約1,500円~ | コスパと耐久性のバランスが良い |
アルミ | 約1,800円~ | 軽量で施工性が高い |
銅 | 約4,000円~ | 高級感と経年美に優れる |
※あくまで目安であり、地域や施工条件によって変動します。
選び方としては、予算・住宅の立地環境・外観デザインの希望を総合的に考えるのがポイントです。
タニタ雨樋が向いている住宅タイプ

タニタの雨樋は、以下のような住宅に特におすすめです。
- 高耐久を求める住宅(沿岸部・豪雪地域など)
- デザイン性を重視するモダン住宅や高級住宅
- 外観に重厚感を持たせたい和風建築(銅製)
タニタと他メーカーの比較

雨樋を選ぶときは、「どのメーカーがいいか分からない」と悩む人も多いでしょう。
実際、メーカーごとに強みが異なり、価格を抑えたいのか、デザイン性を重視したいのか、耐久性を最優先にするのかで、選ぶ製品は変わってきます。
タニタの雨樋は、高耐久でデザイン性に優れていますが、他メーカーにもそれぞれの魅力があります。
ここからは代表的なメーカーを取り上げ、比較の参考になる関連記事を紹介します。
- 価格やコスパの比較をしたい人向け
- デンカ(樹脂・コスパ重視)に関する詳しい記事はこちらデンカの雨樋とは?特徴・メリットデメリット・他社との違いを解説! 雨樋は住宅の耐久性を守る大切な部材ですが、メーカーや製品によって特長や価格帯は大きく異なります。 その中でデンカアステック(株)は、コストパフォーマンスの高さと…
- パナソニック(シビルスケア)に関する詳しい記事はこちらパナソニックの雨どい「シビルスケア」とは?pc50・pc77の違いを解説 パナソニックの雨どいシリーズの中でも、高強度でデザイン性に優れた製品が「シビルスケア」です。 角型のシャープなラインと頑強な構造を兼ね備えており、一般住宅だけ…
- 元旦ビューティ工業(内樋)に関する詳しい記事はこちら元旦の雨どいってどう?特徴・価格・他メーカーとの違いを解説 元旦ビューティ工業株式会社(以下、元旦)は、屋根材メーカーとして広く知られていますが、実は雨どい製品も展開しています。 なかでも主力は、屋根と一体化した「元旦…
豆知識(体重計タニタとの関係)

※画像引用:(株)タニタ
「タニタ」と聞くと、体重計を思い浮かべる人も多いでしょう。
実は、雨樋メーカーのタニタハウジングウェア(株)は、体重計メーカーの(株)タニタと深い縁があります。
両社のルーツをたどると、(株)タニタの創業者である、谷田五八士氏に行き着きます。
タニタハウジングウェアの社長・谷田泰氏と、タニタの社長・谷田千里氏の祖父であり、二人は従兄弟関係です。
分野は異なりますが、ともに「住まいや暮らしを支える製品を届ける」という理念を受け継ぎ、それぞれの分野で独自の地位を築いています。
まとめ
タニタハウジングウェアの雨樋は、金属素材に特化したラインナップを揃え、耐久性とデザイン性の高さで支持されています。
ステンレスやガルバリウム、アルミ、銅といった素材ごとの特徴を理解すれば、自宅に最適な雨樋を選ぶことができます。
価格は樹脂製より高めですが、その分長寿命でメンテナンス回数も少なく、長期的な安心感を得られるのが魅力です。
eリフォームでは無料で現地調査を行っています。
お住まいやご希望に合わせた最適なご提案をいたしますので、気になる点がございましたらお気軽にご連絡ください!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。